このエッチングパーツの構成自体はすごく魅力に溢れています。某社カウンタックに苦労していた人なら、おお、やっぱり。と思うパーツチョイス。しかし、非常に細かい加工と、カウンタック本体のプラパーツに手を入れないと使う事が出来ないものがあります。
6番のドアキャッチャーはドアパーツ側面に実車同様の段差とピンを取り付けないと意味がありません。そして、ガイド写真の取り付け位置と角度が違います。本来はもっと下で、本体パーツ96番.97番のNACA構成パーツを接着したら、段差をパテ埋めしてツライチに仕上げないと取り付けられません。このパーツをそのまま使うより自作に走るかもしれません。
シートベルトキャッチャー12番は、こんな折り紙工作をこのパーツでできるのか?と疑うほどの精密作業で、精度のいいツールを駆使しないと形になりません。
リアフェンダー後部のエアアウトレットスリット27番・28番とサイドウィンドウのエアボックス30番・31番は、実車もペラペラなのでこれをエッチングパーツにしたい意気込みはわかります。しかし、これも折り紙方式で形にするので精度の良いツールと制作者のテクニックが必要です。説明書に文字で解説がないのが難点。スリットを折り曲げる方向を実車写真などであらかじめ知っていないと、逆方向に曲げてしまって使えなくなります。これは素材として使い、制作者独自の加工、改造が欲しい所です。
ワイパー46番・47番は慎重な曲げ加工をしないと実車のリアル感に近づかないので要注意。
エンジンフード側面15番・16番のメッシュパーツはキット本体にメッシュを付けておきながらの重複は、エンジンフードを開けた時に側面から見てのリアル感の追求だと思います。
エンジンのクランク・カムパーツ41番〜44番は、一番エンジンルームでアクセントとなる部分で、このエッチングパーツだと立体感に乏しく平面的な仕上がりとなりますが、付けてしまうと結構見栄えがします。凝っている人は多分このパーツは使わず自作するでしょう。
プラグコードは長さが足りない。見えない部分は配線しないにしてもやはり左右2本分欲しい。シートベルトは布シールになっていて印刷されたラインで切断すると毛羽立つので、一回り大きく切って裏側に折り返す手間が欲しい。この手間が嫌ならこれは別テープで代用出来ます。
この他のパーツは大体うまく使えるので、制作者の力量にあったパーツをチョイスすればいいと思います。場合によってはプラパーツのままのほうが幸せ、という事もあります。使う人次第です。
上級者向けとはいえカラー図解が不十分だと感じたので星4つの評価をさせていただきました。