50歳を過ぎた方に、お洒落を進める本である。スーツスタイルについて書かれており、日本のように子供のころからスーツの基本が身についていない国で、年輩の方にお洒落を進める本としては、適度な内容である。
ただし、著者がナポリスーツフリークなので、何でもかんでもナポリ風に見えるらしく、その点は注意が必要だ。今も、昔も、立っているだけであちこちしわになるナポリスーツが、標準になるなどということは、あり得ないと言っていいだろう。小さなアームホールは、フランスのものだし、体に沿って仕立てていくのは、欧米の仕立て服に共通であるなど、ナポリスーツの特徴として書かれていることは、ほとんどが他の国のスーツに当てはまる。