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スローフードな人生!―イタリアの食卓から始まる (新潮文庫)
 
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スローフードな人生!―イタリアの食卓から始まる (新潮文庫) [文庫]

島村 菜津
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

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   ファーストフードは世界中どこでも気軽に食べられ、安くて、似たような味で注文に迷うこともない。その便利さは明らかだ。しかし、それでは本当にものを食べたことにならないと考え、その土地その土地の風土から生まれてくる料理を大切にすることで食文化を見直そうとしている団体がある。それが本書に紹介されている「スローフード協会」である。この協会は北イタリアのブラという田舎町で1986年に設立された。ちょうどローマにマクドナルドの1号店が開店し、それをめぐる騒動がマスコミによって大きく報道されていたころのことだ。

   もっとも、著者が冒頭で指摘しているように、スローフード運動のことをファーストフードの不買運動かなにかと早合点してはいけない。それは、著者の言葉を借りれば「深遠な哲学を秘めたムーブメント」なのだ。人と人、人と自然の関係性の根底に食があるという思想を掲げ、スローフード協会は食にかかわる人々の間に共鳴者の輪を広げてきた。今では世界に6万人もの会員がいるという。

   著者はそのネットワークのあちこちに顔を出し、ときには愉快な、ときには頑固な、食の職人や食の哲学者たちと語り、飲み、食べる。スローフードは単なる美食ではなく、また自然食運動というのともひと味違う。大事なのは人間と食のかかわりである。だから、著者は人間を描くのに相当な力を注いでいる。登場人物のせりふに軽快なリズム感がある。おしゃべりなイタリア人がそこにいるようである。(松本泰樹) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

「スローフード」って何だろう?イタリアの小さな町で始まった、静かに広がりつつある、しかしどこか間の抜けた感のあるムーブメント。それは、だらだら食事をすることでもないし、金にあかせて高い食材を買うことでもない。スローフードの真髄を追う著者は、イタリア各地の人々を取材し、彼らの日常の食卓に息づく深遠なる哲学に出会う。スローフードとは生き方の問題なのだ。

登録情報

  • 文庫: 380ページ
  • 出版社: 新潮社 (2003/04)
  • ISBN-10: 4101045216
  • ISBN-13: 978-4101045214
  • 発売日: 2003/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 107,267位 (本のベストセラーを見る)
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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
”忙しいのが好きな人”にはお勧めしません。

とかくトレンドとして扱われたり、教義を極める宗教家のような学者先生が好むテーマになりがちな”スローフード”について、著者が時間をかけて接した”スローフードを地でいく人たち”に関するルポルタージュです。
”紀行文”的なタッチでスルスルと読んでしまう著作でした。

著者が、いかに”食いしん坊”であるか想像に難くないとものでした。
著者の、静かではあるものの熱い想いは、私にも”小さなきっかけ”を与えてくれました。
自分の食事に心配りをして、”あるべき姿”に想いを巡らせ、自分自身の足元を見つめてみようと思います。

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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 白頭
形式:文庫
イタリアのブラという小さな田舎町で始まったスローフード運動。
スローフード協会として組織化もされ、今では世界中7万人の会員を
擁するまでになっている。日本にも地域ごとにいくつかの支部が存在し。
東京の支部などでは著名な料理人も発起人として参加している。
イタリア各地で著者がであった様々な食。そしてそれを支える人達。

紀行文風にそれらを紹介しながら、「スローフード」とは何か?について
著者自身が考えを深め、成長していく「教養小説」のような趣になっている。
マクド進出がきっかけ起きた運動だった由緒が災いしてか、単に「ゆっく
り作りましょう食べましょう」提唱運動とか、稀少で高額食材へのグルメ志向

ムーブメント、はたまた、単なる懐古的地方ナショナリズム…いろんなイメー
ジで捉えられているが、著者の観点はチョット違う。
どう違うのかは、読んで貰うしかないが、エンデの『モモ』やリッツァの『マ
クドナルド化する社会』とその問題意識はかなり重なっている。
一言で言えば、食を焦点とした濃密な関係性についての熱烈な思いなのだ。

グロ-バリズムに象徴される均質化、計量化、効率化を極限まで追及する「市
場の時間」。そこからみれば、非効率、無駄、手間としか感じられない「再生産
の時間」。前者は空間的・時間的に関係性を紡ぎ出す「糊」としての機能を、
食から奪ってしまった。食は計量可能な栄養素とカロリーに分解され、同様の

クオリティをもつ食料であれば、それをいかに低コスト、短時間で生産するか
あるいは摂取するかが全てになる。
「生物は他の生物を食することによってしか延命できない」というごく当たり
前の前提や、料理し共に頂くという事の意味を改めて考えさせてくれる好著
である。池本美香著『失われる子育ての時間』も同様のモチーフを「子育て」と

いうテーマをとおして論じている。こちらも一読を薦める。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
世の中不況の波が押し寄せ、スーパーには安い食材が並んでいます。
スーパーは本日の目玉商品とばかりに輸入食品を格安の値段で売りさばきます。
食料自給率が40%を切る日本。このままでいいのでしょうか。
日本にはすばらしい食文化がたくさんあったはずです。
そんな思いをお持ちのかた、ぜひとも読んで頂きたい1冊です。

生産者を大事にし日本の食文化を探る、そんな前向きな気持ちにさせてくれる1冊です。
とても読みやすくまた自分もイタリアを旅したような気持ちにさせてくれます。

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