「効率的でスピーディーでなければグローバル社会で生き残ってはいけない「
そんな社会の風潮があるなかで、「スロー」な「ビジネス」が本当に成り立つのか。
成り立つとしたらどんなビジネスなのか知りたくて読んでみました。
辻氏の言う「スロービジネス」とは
「自然とのつながりを取り戻し、生きものたちと命のコミュニケーションを育てていく修復作業」
とのことでした。
現在の競争社会では、仕事は分業化され、生産の過程で多くの人が携わり、
それぞれの過程で「専門家」といわれる人が活躍しています。
ただし、そんな分業化された中では全体を感じ取ることはできません。
医者にしても、自分の専門分野はわかるけれど体全体のことはわかりません。
ものを作りしても、材料を作る人、部品を作る人、組み立てる人、細かくわかれています。
そして、人間関係にしても、オーナーと従業員、そして家族、また家族が暮らす地域。
そういったものが独立して成り立ってしまっています。
そういった、いまの分断されている「仕事」「家族」「地域社会」といった
身近なもののつながりを、再度結び付けていく。
それが辻氏のいう「スロービジネス」ということです。
具体的には、中村氏の経験をとおして有機コーヒー栽培などをとおしての取り組みなどが紹介されています。
スローなビジネスモデルを紹介するというよりも、
本来は、「暮らし」の中に「仕事」は存在していて不可分であること。
そしてこれからの時代は、そのつながりを意識して仕事をすることで、
本当の人間らしい幸せが訪れますよ。と教えてくれる本のように感じました。