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最も参考になったカスタマーレビュー
36 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ヴォネガットさん、あなたのあらゆる瞬間は不滅です。,
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レビュー対象商品: スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302) (文庫)
本作は60年代アメリカを代表する傑作小説。作者が第二次世界大戦で捕虜として体験した辛酸、そして味方である連合軍のドレスデン無差別爆撃に向き合う。しかし、戦争による暴力・破壊と死を前にしては、運命を受け入れざるをえないのだろう。そこで繰り返されるのが、有名な「そういうものだ」(So it goes.)。本書のこの言葉ほど、哀切でかつ諦念を感じさせる名文句はあるだろうか。主人公は時間旅行を繰り返し、自分を誘拐したトラルファマドール星人との交流を通じて、死者は現在具合の悪い状態にあるが、宇宙の破滅に至る時間の流れの中の他の多くの瞬間には良好な状態にあるのだという。人生の半ばを過ぎた(だろう)私も死を恐れずにすみそうである。考えてみれば、作者の死後もこうして著書を繰り返し読めるのも何とトラルファマドール的であることか。宇宙人が地球に贈る新しい福音書等、作家キルゴア・トラウトのSF小説の粗筋が現実世界をおかしく風刺しており、小説中のミニ小説になっている点は前作「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」に共通する。そう、本作ではトラウトを始めとする過去の名作の登場人物(「母なる夜」のハワード・W・キャンベル・ジュニア等)が勢揃いするのが楽しい。 本作で涙が出るほど美しい場面は、主人公ビリーが深夜映画で空襲を逆向きに見る場面。火災が縮小して円筒形容器に収まり、回収・解体され、鉱物が地中深く埋められる。こんなに幻想的かつ感動的な反戦のメッセージを私は他に知らない。もっとも、本書は運命の受容に関する最良の処方箋であって、反戦が主眼の本ではないが。 最後に、他のレビュアーが指摘しているように、映画も隠れた傑作。グレン・グールドのバッハがこれほどぴったりの作品は他にない。それでは、プーティーウィッ?
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
今こそ、トラルファマドール星へ。,
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レビュー対象商品: スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302) (文庫)
第二次世界大戦中に、作者自身が体験したドレスデン爆撃をもとに書かれた作品。「大量殺戮を語る理性的な言葉など何ひとつない」 という作者の考えが根底にあるのか、時の流れの呪縛から解き放たれた主人公ビリー・ピルグリムが時空を飛び回り、作品自体も時空を飛び回り、メタ小説的な体裁をとる。
34 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ビリーよ、永遠に,
By カスタマー (京都府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302) (文庫)
4月11日、ヴォネガット氏が亡くなった。高校生の時に買った本書を文字通りすり切れるほど 繰り返し読んでいる。 今でも将来を悲観したり、過去を振り返って己を嫌いに なりそうなとき、本書を手に取りページをめくる。 数年前、本書の映画版をアメリカのCATVで見た。 グールドのバッハが聞こえたとき、涙がこぼれた。 ヴォネガット氏の訃報に接したとき、 全てのヴォネガット・ファンがこう思ったことだろう。 「さようなら。そしてこんにちは」
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5つ星のうち 4.0
ありがとうボネガット!!
岡本喜八監督の戦争映画「肉弾」は、 この本に共感を覚えて制作されたのでしょうか? 「そういうものだ」... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: がい
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