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30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
今後の著作に期待,
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レビュー対象商品: スローキャリア (単行本)
「スローキャリア」という目新しい概念と、組織人事コンサルタントの第一人者である高橋俊介氏の著書ということで、期待を胸に早速手にとって読みました。上昇志向をもって成功してきたスターや経営者、起業家やプロスポーツ選手ばかりを偶像化し、その他の方法による魅力的な生き方を具体的に提示できていない昨今の風潮に対するアンチテーゼとしては、一定の価値を有する書であると思います。ただ、「スローキャリア」を「スローライフ」にも似たような概念ととらえて読み進めてしまうと理解が促進されないかもしれません。というのも、高橋氏の言う「スローキャリア」とはあくまで仕事には一定のコミットをし、その中で自分としての価値を創造していこうという意欲があることを前提としているからです。そこにはある程度の競争やプレッシャーなども存在するだろうし、決して過酷さから一切逃れることができることをもって、スローキャリアだと言っているわけではありません。 惜しむらくは、現状の分析と新たな概念提起のみに終始している感が強く、スローキャリアを積極的に生きるための個々人のとるべき方策や、それを受け入れる企業の具体的な人事政策などへの言及が不十分だと思われます。しかし高橋氏の著書を見るかぎり、次から次へと著書をリリースしていくなかで更なる分析やより具体的な提言がなされていくように見受けられますので、次回以降の著作に期待したいと思います。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
自分のコミットメントを意識する,
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レビュー対象商品: スローキャリア (単行本)
世の中には広く「上昇志向型」のキャリア思想がある。出世をすればよし、社長になればよし、給料が上がればよしという考え方だ。高度経済成長期には、この思想に対して疑問を抱いたとしても、なんとなくそれが正しいような暗示が続いた。しかし、そもそも成長が続くというのはそれはそれで特別な状態であり、昨今のないような成長率の前では信仰を維持しがたい。皆が上昇を目指せば目指すだけ、実際に上昇できる人の割合は少なくなり、不満や不安定さが増していく。 そこで筆者が掲示するのがスローキャリアだ。「上昇志向型」キャリアはひとつの相対化され得る概念であり、それに対する思い込みを除き、真に幸せなキャリアについて考えることが目的となる。 そのスローキャリアは目標至上の考え方ではなく、キャリアの節目の多くは偶然によって影響されるという考えにもとづいている。それを踏まえた上で、自分が望むキャリアを選択していくというものだ。正解はひとつではなく、自分で探さなければならないという啓蒙にもとれる。そして、その選択には「自分がなんとなく興味があるから」という理由による偶然でも十分だという。 ただ、注意してもらいたいのは、スローキャリアが気軽に働けばいいというものではないということだ。偶然を受け入れた上で、自分が決めたことには強くコミットしていくことが最も重要なことである。自分の意思があるからこそ、そこに幸せの可能性があり、そのコミットメントにより転職もスムーズにいくのである。これは市や村など地方の自治にもいえることかもしれない。地方の組織としての財政上の限度を認識し、その上で強いコミットメントを持って行政を執り行っていく。借り物の目標は自己嫌悪と不安しか生まないということだ。借り物を目標を自分の目標に完全に重ねられない限りは。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「キャリア」についてのもう一つの考え方,
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レビュー対象商品: スローキャリア (単行本)
「出世を望まない生き方」について、キャリアコンサルタントの立場から、出世を望まずに社会で生きられるのか、という問いに見事に答えている一冊。色々な生き方があり、それぞれ生活を充実させることができる。高い目標を目指して進んでいくよりも、一歩一歩進んでいけばいつか目標に達する、というスタンスに共感。
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