社会学を勉強する者としてのレビューです。
スローフードについての著作で有名な著者ですが、この本はイタリアの町や「日本で最も美しい村」などでの分厚い取材をもとに、これからの地域がどのようにして未来を構想していくかということについて様々な示唆を与えてくれます。食に関する造詣の深い著者であるから書けた本でしょうが、この本によって著者は「一歩先」に進み出たという印象を持ちました。
読み物として面白いものであることは言うまでもありませんが、紹介されている土地を自分も訪問してみたい、これを食べてみたい、という気持ちにさせてくれるので、旅行ガイドとして読んでみるのも面白いかもしれません。
スローシティ論、地元学など、「スロー」への関心が高まる昨今です。「スロー学」が登場してもよいころかもしれません。「スロー」に関心を持つ人にとっての必読書としてこの本を推薦します。