日本のビジネス界では、まだまだアメリカ礼賛の傾向が強いが、著者によると、現在のアメリカは以下の3つの症候群にむしばまれている。
著者はこうして従来のマーケティングに異論を唱えたうえで、日本企業への処方箋を提示している。ロングセラー商品から学ぶべきことや、QOL(Quality Of Life)の向上を念頭に置いたビジョンの重要性、著者が体験したサービスの実例など、さまざまな話が盛り込まれており、決して飽きさせることがない。
本書を読むことで、真の顧客満足とは何か、そしてそれがe-ビジネスの現状といかに乖離(かいり)しているかを知ることができる。そして、スローではあるが、着実に顧客のハートをつかむことの重要性を再認識させられる。(土井英司)
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特に筆者はシリコンアレーに住んでいるわけですが、その経験をもとに米国におけるバーチャルな見た目のよさとは裏腹にサービスの質の低さにあきれかえっているレポートは「ほんまかいな!」ものです。
著者の処方箋を引用させていただくと
『
(1)中華思想で考えよう(世界の中心は自分が立っているここである)
(2)ロングセラーに学ぼう
(3)匠の知恵に学ぼう
(4)ニ眼レフで考えよう
(5)ブランドを行動しよう
(6)想像力に翼を
(7)笑顔で経営しよう
』
です。すなわちお客様・生活を営んでいる人の視点で、生活の質を向上させる(ブランド)を提供する。そしてそのブランドは恒久的であるものが好ましいと訴えています。あわせて米国のサービスの低品質をぶっとばせ!ということで、日本の気配り、したたかさが武器になってくるのでは?と思ったりします。
本当に注力できる自分のブランドを構築していきたいですね。それは当人の夢であり、長期ビジョンであり、夢を考えるにあたって想像力が膨らみ、笑顔で経営できることになるものだと思います。
スピードな世の中に疲れた人、疑問を持っている人にお勧めです。
ただ気になるのが、「eビジネスは悪だ」とでも言いたいかのような二元論展開が強いところです。著者の指摘の通り、単純にEコマースサイトを立ち上げたからといって、うまく行っていない企業は多いですし、多くのネットベンチャー企業が窮地に立たされているのも事実ですが、かといって成功していない企業がないわけではありません。既存の企業も含め、BtoB分野を始めとしてe化が進んでいるのも事実と思います。確かに夢の時代は終わりましたが...
どちらにしても、eビジネスに従事する方には、自戒の念で一見の価値ありと思います。
極めてまっとうなことを言っていて、タメになるのはたしかだろう。でも正直なんとなく違和感を感じるそんな内容だった。この違和感がどこからくるのか分からないけど…。
「eに踊らされた日本企業へ処方箋」と副題にあるが、著者自身、そういった企業相手にビジネスをしてきたんじゃないのとつっこみを入れなくなった。
阪本氏の本がはじめての方には、おすすめかもれない。でも他の本を読んだことがある方には、あまりおすすめはできない。
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