これを見てデップファンになった。公開当時に「怖そう」と思って、観なかったのが悔やまれる。DVDで何度も見てしまった。ティム・バートン監督とデップのコンビはとてもいい。原作も読み、ノベライズも買ってしまった。
アメリカではハロウィーン向けの超有名な御伽噺だそうだが、日本では余り知られていない(英語学習用の対訳テキストはあった)。しかし、原作を骨子にして非常に面白く美しい映画に仕上がっている。「首なし騎士」という不気味な存在による怖さに、「謎解き」の面白さも加わって、最後まで飽きないし、いたずらに長すぎない(約1時間40分)のも好感が持てる。
結局、犯人は、いや、本当に怖いのは人間なのか幽霊なのか?と考えさせられるところがミソ。
デップのエキセントリックなキャラ(本人は別にこういう役ばかり選んでいるわけではないそうだが)全開。捜査官なのに気弱すぎ。全部で何回失神したか数えてしまった。かわいかった。この人は見る側としてはやっぱりヘンな役がいい(笑)この映画はデップ初心者にもオススメ。
いつもながらクリスティーナ・リッチの、童顔なのに母のような包容力を感じさせるキャラクターは不思議。2人の恋愛の進行もちょうどいい具合の波があって、応援したくなる。
ちょっと浮世離れしていて、笑いも恐怖も中和しないで楽しめて、ハリウッドものながらウケ狙いの商業臭さもなく無意味な長尺でもない。こういう作品が受ける世の中であり続けてほしいと思う。
DVDとしては、折角なのでドキュメンタリー・フィルムと予告編だけでなく、未公開シーンが欲しかった。