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スラップスティック―または、もう孤独じゃない (ハヤカワ文庫 SF 528)
 
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スラップスティック―または、もう孤独じゃない (ハヤカワ文庫 SF 528) (文庫)

カート・ヴォネガット (著), 浅倉 久志 (翻訳)
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 270ページ
  • 出版社: 早川書房 (1983/01)
  • ISBN-10: 4150105286
  • ISBN-13: 978-4150105280
  • 発売日: 1983/01
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 63,827位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 5.0 復刊希望!, 2008/1/4
By ぷく (神奈川県) - レビューをすべて見る
昨今のヴォネガット復刊ブームのラインナップから外されてしまった一作。
ここでのテーマは拡大家族。
そう、ヴォネガットが生涯テーマにした「拡大家族計画」だ。
こんな重要な本が復刊されていないなんて! 
この本をはじめて知った人が図書館で読めますように。

テーマは、「猫のゆりかご」で提唱したボコノン教をうんと推し進め、
現実的にしたもののように感じた。
人びとをカラースで分類した代わりに、「スラップスティック」では
ミドルネームを政府が発行し、無数のいとこ兄弟姉妹を提案した。
アイス・ナインで人類が瀕死のふちに立たされる代わりに、
重力の激しい変動を用意した。
SF的な要素が濃いながらも、「タイタンの妖女」のような
やりきれなさは感じなかったし、「猫のゆりかご」のように
突き放した絶望感も感じなかった。
ただ訪れるものを受け入れつつ、人々が変容していくことにも動じず、
淡々と生きてゆく数少ない登場人物のありようは、
ヴォネガット文学を貫く普遍的なテーマに則っている。
この作品は、設定の奇想天外さにおいても、
根底に流れるテーマの普遍性においても、
ヴォネガットらしさがバランスよく含まれている。秀作。

なお、訳者あとがきでは、拡大家族のヒント、
星座占いがなぜこうまでも受け入れられているかについて
ヴォネガットが語ったコトバが引用されていたが、
この作品を理解するうえでとても大きな助けとなった。
うーん、さすがだ。

(追記:2008年に復刊されました! よかったです)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 グロテスクなユートピア, 2005/2/13
 本書は題名のとおりの「ドタバタ喜劇」ですが登場人物たちは必死です。だからこそ、ヘンテコでも彼らは幸福そうで魅力的、そしてその言葉や哲学も強い説得力を持つのでしょう。本質的なものに対する想像力を失わないように、と。

 地域共同体の解体や原子(アトム)化した個人、アイデンティティクライシスなどなど、個人をめぐる社会的な惨状は現在様々に形容されることがあっても、それとどう向き合うかということに関して考えるヒントを提供してくれる本というものはあまり多くありません。
 そもそも、何億、何千万という人々全てが尊厳や自己の役割、居場所を社会のなかで持ちたがること自体途方もない問題だし、全知全能の神にとってみたらひどく滑稽な試みなのかもしれません。しかし、もし社会が今よりもずっと小さいものになったとしたら?そんなことは不可能でしょうか?
ボネガットが「タイムクエイク」で述べているように、そのようなことが可能になるのは「拡大家族」によってのみです。それが血縁によるものであれ人工的なものであれ。本書はボネガットの家族観が色濃く表れた作品といえるでしょう。
 現代社会の奇病、「孤独」。それを30年以上も前から指摘していたボネガットはやはりすごい感覚の持ち主です。
ボネガットファンの人は必読、そうでなくても―卑語が極端にいやでなければ―できるだけ多くの人がこの本を読むことを願います。
ボネガット、万歳!グロテスクな世界、万歳!

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 エピローグ, 2008/3/9
「拡大家族」という小さな集合を作って、皆がその中で居場所をみつけて暮らす、という理想に若干違和感を感じる。昔に戻るだけで、孤独は埋められるものだろうか。
しかし、冒頭で綴られるヴォネガットの家族への愛を考えると、納得せざるをえない。泣ける。
エピローグが上手く効いていて、ヴォネガットの姉に対する信頼や、子供会議の気高さが、小説の中に顔をのぞかせるのが嬉しかった。
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5つ星のうち 5.0 孤独をテーマ
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投稿日: 2006/3/10 投稿者: するめいか

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