72年発表の3rd。マーク・ボランが最も輝いていた時代、グラム・ロックの全盛期でシングル・ヒットを連発していた時期に発表されており、多くのヒット曲を含んでいないのにも関わらずギンギラの派手さとキャッチーな楽曲をギッシリと満載した最も彼らしい作品。T.レックスの場合、シングルとアルバムは連動して作られておらず、前作と次作では内省的な部分が目立っているが、本作ではそれよりも派手さの方が目立っており、上昇気流に乗ったかのような勢いのようなものも感じさせる。アルバムとしての内容はほぼ前作を踏襲しているのだが、イメージが全く異なるのはそういった時代の流れのようなものもあるのだと思う。楽曲はどれも粒ぞろい(他のアルバムも駄曲はないが・・・)で、特に1.と8.はこの時代の代表曲となっていが、その1.は何年か周期で未だにCMなどで流れてくる彼らのイメージそのままの時代を超えた名曲である。
グラム・ロックとは何か?の入り口と解答が本作であり、色々聞いても結局本作を超えるものはない。T.レックスでどの作品が一番素晴しいか?という解答は人それぞれかと思うが、グラム・ロックの作品で一番素晴しいのは本作である。これは間違いない。
ちなみにアルバム・ジャケットはリンゴ・スターが撮影している。