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33 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
深夜のバー、ストリップ小屋、漂う煙。,
By Eugene (Kanagawa) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: Small Change (CD)
'73年にアサイラムから"Closing Time"でデビューしたトム・ウェイツ、27歳の時のレコーディング。 "Closing Time" が24歳ってのも信じられないが、これが27歳ってのは、 もうどーしようもない老成の仕方。この人は、間違いなく人間界に派遣 されて、夜の国からやって来た、堕天使じゃなかろうか。 深夜のバー、いかがわしいストリップ小屋、漂う煙、酒びたりの声。 ロマンティック極まりないストリングス、孤独なサキソフォンの響き。 酔っ払ってふらつくピアノと、星空を当てもなく彷徨うメロディ。 エレクトリック楽器、一切、なし。音はすべて、空気の振動として 骨に直接伝わってくる、ヴァイブレーション。ああ、良い音楽だ。 秋冬の、少し冷え込む夜に、一人の部屋で聴くためのレコード。
25 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
夜、お酒、そしてトム・ウェイツ,
By
レビュー対象商品: Small Change (CD)
ギターを用いず、ドラム、ベース、テナーサックスのみを率いた通算3枚目の作品。しかしその伴奏も控えめで(ストリングスなどの装飾も少ない) ピアノ弾き語りのみでほぼ成り立つ静かで美しい曲が並びます。 今作は特にトムのボーカルが堪能できる一枚だと思います。 これ以上無い程にしゃがれた声、まるで猟犬の様な唸り。 明らかに、歌い方に以前の二枚の作品とは違う変化が見られます。 しかしそれは重々しいものではなく、むしろ軽やかなフットワーク、 柔軟性を感じさせます。縦横無尽のトーキングスタイル、いかしてます。 その声にはじめは拒否反応が出る方もいるでしょうが、そこはグッと 堪えてほしいです。そうすれば、その裏に息づく壊れそうなほどに 繊細な優しさ、儚さを感じられるはずです。 「土曜日の夜」では華やかさの中に隠れがちだった「全てが過ぎ去った 後に、そっと寄り添ってくれるような」感覚が再び溢れている超名盤です。 ほろ酔い加減の真夜中に聴く、大人のための子守唄。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
説得力がちがう,
By 孝一 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: Small Change (CD)
初期から最新作のオーファンズまで全部愛聴してる大ファンですが、最初のピークはやはりこれか。ジャケもそうですけどストリップ小屋のいかがわしさ、男の哀愁、化粧の匂い、星のきらめき、みたいなのがむせ返るような生々しさをもって迫ってくる。説得力がもう、並みのミュージシャンとは桁違い。ストリングスのアレンジがまた絶妙でプロデューサーの力量も相当なものかと。ソングライティングの高さをまざまざとみせつけた大傑作。
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