J・スチュアートの有名な演説シーンだけは知っていたが、やっとDVD鑑賞した。
DVD画質は、ロケ・シーンや合成されている背後の風景などはあまり鮮明ではない。
1930年代の映画にしては、画質はまあまあだと思う。
上院議員の空席を埋めるために選ばれた青年・スミス(J・スチュアート」は、田舎の少年団(ボーイ・スカウト)の団長。
政治に関しては全くの素人、ワシントンに来た「おのぼり」スミスが、子供の様な輝く瞳と表情でリンカーン像等を見つめるシーンに、政治家に求められる「初心」の貴さを痛切に感じた。
素人議員・スミスの有能な秘書、サンダース役のジーン・アーサーが、すごく魅力的な女性を演じている。
サンダースが着こなす、当時のキャリア・ウーマンの洗練されたファッションが楽しい。
報道陣からスミスが、「お飾り議員」「法律・政治に関しての無知ぶり」を指摘され、一念発起して秘書の指導のもとに法案を作成するが、「虎の尾を踏む法案」のために、スミスに災難が降りかかっていく。
アメリカの理想・民主主義・良心・正義を主たるテーマとし、腐敗した政治家や形骸化した議会を風刺した良い作品だとは思うが、スミスが新聞記者達を次々と殴るシーンや、ラストのオチなどに不満が残った。
作られたのがナチス台頭の時代だったこと、映画公開に先立ち「政治家とマスコミ」から批判され、ライバル社からも圧力を受け、公開が難航したエピソード等を含めての評価で★4以上
脇役陣の顔ぶれが渋いし、みんな巧い。スミスと対立するペイン議員(クロード・レインズ「カサブランカ」)、新聞記者(トーマス・ミッチェル「駅馬車」「風と共に去りぬ」)、上院議会議長(ハリー・ケリー「赤い河)など。
原題は「Mr. Smith Goes to Washington」