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スマート・パワー―21世紀を支配する新しい力
 
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スマート・パワー―21世紀を支配する新しい力 [単行本]

ジョセフ・S・ナイ , 山岡 洋一 , 藤島 京子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,100 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

21世紀の国家に必要な力とは何か。世界的な国際政治学者が、ハード・パワーとソフト・パワーを組み合わせた新概念「スマート・パワー」と、21世紀における日・米・欧・中・露および新興国の「力の源泉」を徹底解説。

内容(「BOOK」データベースより)

現代において、もっとも重要なスキルとなるのが「状況把握型知性」―環境の変化を理解し、趨勢を利用する能力―と、「スマート・パワー」―強制と支払いというハード・パワーと、説得と魅力というソフト・パワーの組み合わせ―だ。世界的な国際政治と安全保障問題の泰斗であり、アメリカ政府においても枢要な地位を占めてきた著者が、21世紀を生きるうえで欠かせない「スマート・パワー」を解説する渾身の1冊。

登録情報

  • 単行本: 349ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2011/7/21)
  • ISBN-10: 4532167922
  • ISBN-13: 978-4532167929
  • 発売日: 2011/7/21
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
「アメリカにとって、同盟を維持し、ネットワークを形成する能力がハード・パワーとソフト・パワーの重要な要因になる」。

ソフトパワー論で一世を風靡したナイの新たな著作。スマートパワーは、軍事力などのハードパワーの資源とソフトパワーの資源を組み合わせた総合戦略で、オバマ政権が掲げた方針でもある。特にその活用には状況と戦略が重要だという。関係性にもとづいて力を3つの側面で説明している部分や、ソフトパワーについての世間の誤解を正しているところもある。

軍事力、経済力、力の拡散、サイバー世界の影響力、力の移行、そしてスマートパワー。様々な分野の知識や見解を幅広く総動員し、一見複雑な国際関係とその行方及び戦略を、ソフトパワーとハードパワーという2つを軸に整理して説明しているのでわかりやすい。

中心に論じられているのはアメリカであり、巷に広がる没落論を否定している。しかし、今後のアメリカは単独で世界を圧倒するというよりも、EUや日本という同盟国との関係を中心にハードパワーとソフトパワーを組み合わせて大国としての影響力を維持するとしている。一方、「BRICという略語の核心は中国の勃興なのである」とあるように、中国についてもかなりページを割いている。ただし、その問題点についても冷静に分析していて、成長は次第に鈍化し、簡単にアメリカを超えるということは無いと見ている。また、中国はソフトパワーの強化をはかっているが、あまり効果を上げていないという。21世紀ではソフトパワーの重要性は高まるが、その成功のポイントは相手がどう考え受け止めるかになるし、信頼も重要で時間もかかる。例えば、アメリカがテロと対峙する場合はテロの中枢にハードパワーを使うと同時に、イスラム主流派の心をつかむ必要があるという。

全体的にはそれほど意外感のない常識的な主張である。ただ、スマートパワーという国際関係を理解する上で役に立つ概念についての知見を得られる。尚、本書には日本もよく登場する。
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By 西山達弘 トップ500レビュアー
「ソフトー・パワー」で有名な知日派であるナイ氏の最新作。
低下しているといわれるアメリカの国力と勃興しつつある中国などの新興国や、日本を始めとする先進国について「力」の側面から詳細に分析した好著である。

著者の定義によれば国力の源泉には、軍事力、経済力、ソフトパワーがあり、それぞれ章立てしてアメリカと主要国の比較分析をしている。

本書はアメリカの国民に向けて書かれた著作であるものの、日本について触れられたところも多い。
 ソフト・パワー戦略として世界40カ国から6千人の若者を招いて語学教師として勤務してもらう交流事業の紹介。
 日本は、中国の勃興を懸念しているので、従来型の力のバランスという面では日本はアメリカの支援を求める可能性が高い。
 GDPに対する研究開発の比率では、韓国と日本の比率が3%で最も高い。
などなど、興味深い。

また、中国に対する記述も多い。
中国はOECDの加盟国ではないので、政府間の秘密協定で援助とビジネスを抱き合わせにしている。
中国はソフトパワー戦略として鄭和による南海遠征を記念する行事を企画したが失敗、チベットやウイグル自治区で武力弾圧、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波を軟禁するなどソフトパワー面では失敗しているとする。
さらに、中国は労働市場に参入する若者の数は2011年頃から減少を始め2016年がピークとなってその後は減少を始める。中国がどこかの時点でGDPでアメリカを上回る可能性は高いもののアメリカと対等な地位を確保できるわけではない。
そもそも、中国の輸出主導型の経済モデルは長期的に持続不可能である。

結論からいえば、アメリカは相対的には20世紀の圧倒的優位が低下しつつあるように見えるが、21世紀では「ソフト・パワー」と「ハード・パワー」を組み合わせた「スマート・パワー」戦略として、ハード・パワーとともに開放的な国際経済とインターネットも含めた世界の共有地(公共財)を提供し続けることで、引き続きアメリカの文化と経済の優位性を保ち続けることができるとしている。

力の持つ意味合いが変化している今、日本も独自のスマート・パワー戦略を持ちながら、外交戦略を立てていく必要があると感じた。
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