映画「悪魔のいけにえ」が今年デックス・エンターテイメントからBOXで発売されました。本編ディスクはHDトランスファーされ、発色が良くなり、画質も向上しました。しかしながら、作品のドキュメンタリー性を損わないためにわざわざ画面のザラつき感を残しました。特典ディスクでは昭和54年のテレビ放映時の吹き替えバージョンをノイズだけ取り除き、あえて放送当時の画質のまま収録しました。ここで特筆されるべきはデックス・エンターテイメントの「悪魔のいけにえ」という作品に対する敬愛の念です。「こだわり」と言ってもいいでしょう。ひるがえって映画「ゾンビ」はどうでしょう。現時点において「ゾンビ」の米国劇場公開版、ディレクターズカット版、ダリオ・アルジェント監修版の3バージョンの版権はハピネットピクチャーズが所持しています。この会社は「ゾンビ」に対する敬愛の念・こだわりは持ち合わせておらず、2007年の技術でリマスターするという手間と時間がかかる作業を行わず、ただ値段だけ下げるという最も安易な道を選びました。もちろんテレビ放映時の吹き替えバージョンを収録などしません。「悪魔のいけにえ」にできて「ゾンビ」にできない筈がありません。ハピネットピクチャーズは版権をデックス・エンターテイメントに譲り渡していただきたい。そして「ゾンビ」ファンの1人として、デックス・エンターテイメントの手によってHDトランスファーされた「ゾンビ」3バージョン+テレビ放映時の吹き替えバージョンのBOX売りされる日をお待ちしております。