映画は2007年5月19日リリース。アメリカの医療状況をマイケル・ムーアがいつものように徹底的に暴いている。ブッシュ政権の妨害はここでも健在で、撮影のため米国政府に申請の上キューバを訪問したが、米国財務省が同申請書の渡航目的記載に問題があるとして調査するとかいいだし、カンヌ国際映画祭での上映直前に同省から通告書を受け取ったことを記者会見の席で明らかにした。ムーアはこれをブッシュ政権の妨害行為と断じ、フィルムを没収されないように、カナダに隠したともコメントしている。
何しろアメリカの医療制度のひどさにはホントに驚いた。医療保険未加入者が約5,000万人に達し、また保険に加入していても、あらゆる手段を講じて保険金の支払拒否によって空前の利益を上げている事例の連続。そして政治家との癒着。特に、『9.11』の時に自らをかえりみず働いた人々に対する仕打ちは信じられないほどヒドイ。
これに対して、まず隣のカナダの医療制度と比較し(医療費は全てタダ)、イギリス・フランスと比較し(全部タダの上に、フランスは保育所まで優れている)、最後に仮想敵国キューバへと『9.11』のために病気になってしまった人たちと出かけて行く。キューバも医療費は全てタダ。アメリカで貰っている15,000ドル払っている薬がわずか2セント。現地の消防署では彼等を『9.11』で活躍した『兄弟』と讃える。その筋の通ったすばらしい国の姿勢に驚いた。途中あのチェ・ゲバラの娘さんも出てくるのだが国に対する考え方のすばらしさに唸った。アメリカひどすぎだよ。