アダム・スミスやニュートン、シェークスピア、ミケランジェロ、コロンブス、ガリレオ・ガリレイ…。さまざまな分野で活躍した有名、無名の人々のエピソードや言葉を引用しながら、「自助」の精神の重要性を訴えている。この現代語訳版では若干削除されている部分もあるが、読みごたえは十分である。
「世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ」と語ったソクラテス、「天才とは、一つの問題に深く没頭した結果生まれるものだ」としたビュフォン、「死やいかなる苦行が待ち受けていようとも、一つの魂を救うためには、たとえ一万回でもその中に飛び込む覚悟がある」と語ったザビエル。成功を収めた偉人たちの言葉からは、信念や使命感、努力の力を感じることができる。
本書は、イギリスが世界最強であった時代に書かれたものである。巻末の「訳者のことば」で訳者は、「そのころに比べて現在のイギリスの勢いがやや衰えているのは、自助の心を持ったイギリス人の数が少なくなったからである。いわゆる『成熟病』がイギリスに災いしたのである」と語っている。成熟期を迎えた現在の日本にこそ、必要な1冊なのかもしれない。(土井英司)
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78 人中、71人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ビジネス書のバイブル,
By KASUMASA "KASUMASA" (東京都中野区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫 (文庫)
まず、目次を読んで非常に面白いと思った。構成が、まるで現在、多く出版されている自己啓発系ビジネス書そのものだ。 「仕事」 「時間」 「金」 「学び」 「出逢い」 これらについて、様々な著名人の金言を紹介し、「かくあるべきだ」と啓蒙するパターン。 もしこの本が150年前に書かれた本でなければ 「またかよ。もう、この手の本はお腹いっぱいなんだよね。」 と感じたろう。 しかし、 【1】この本は現代に書かれた本では無い 【2】現代の「売れている」ビジネス書の多くで、この本は紹介されている 【3】本全体の構成が、現代のビジネス書そのものだ 【4】不朽のベストセラーと呼ばれている 【5】多くのコーチ、メンター、コンサル、ビジネス書を書く人々に影響を与え、著作物、講演、セミナーのテキストの構成がこの本に似ている と言うことは、この本はビジネス書のルーツであり、「古典」だと言うことだろう。 非常に興味深かったのは、一読目に印象に残ったフレーズのあったページにポストイットを貼り付けたところを、重点的に再読したのち、更に絞り込んだフレーズをテキストに打ちだして読んでみた時だった。 印象に残ったフレーズが50個近くあった。 数えてみると、何と40個はスマイルズ自身の言葉で、 「どこかのビジネス書で引用されていたなぁ」 と言うものだった。 これは凄いことである。 「古典」が「現代」にも生き続けている証拠そのもの。 まるでビジネス書の「バイブル」だ。 これは私に、こんな「気づき」を与えてくれた。 「ビジネス書を書くのなら、また読むのなら、他の本を読む前に、まずこれを読むと良い。ハズレを引く確率が減る。」 と言うことを。 150年前の人間も今の人間も「金」「人脈」「時間」「学び」と言うものへの興味、欲望は不変で、 ライティングの手法も、ビジネス書の世界は基本的に、今も昔も変わりが無いのだなぁと言うことも。
40 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
良き一冊,
By カスタマー (山形県仙台市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫 (文庫)
歴史的名著と言えるくらいの良い本だと思います。ただ全部読むとちょっと同じような話ばかりでくどいかなって気もします。しかし人種国籍性別を超えて人間の普遍的な 価値を説いてる名著だと思います。この本とカーネギーの「道は開ける」の2冊きちっと 読めばいかなる啓発セミナーだとかその他の成功本ははっきりいって必要ないです。 極めて良い本です、お勧めです。
51 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人生で1冊を選ぶなら・・・,
By
レビュー対象商品: スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫 (文庫)
間違いなく『自助論』を選ぶでしょう、というくらい深い感銘を受けた本。尊敬する上司の紹介で読んだのですが、彼がなぜ苦境に負けず努力できたのかを、この本から学ばせてもらえたような気がしました。 「克己心(こっきしん)」という言葉は、「自分の欲望や悪い心に打ち勝つ心」「ストイック」という意味ですが、常に持ち続けることは難しく、しかし持ち続けることによって計り知れない力を発揮する成功の源でもあります。その証拠をこれでもかと言うほど語ってくれる本は、世界中を探してもそんなにはないでしょう。『自助論』はその数少ない1冊です。
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