本書は、スポーツジャーナリストの著者が、スポーツの世界に仕事
として携わるとはどういうことか、またどういう仕事があるのか等
を平易にまとめて紹介した本である。
プロ野球やJリーグなど、いわゆる花形のスポーツは誰にも知られ
ているところであり、スポーツの仕事というと、そういった目立つ
ものに目が行くが、スポーツには「する」だけでなく「見る」「支え
る」という側面もあり、近年は「支える」ことに関連した仕事のチャ
ンスが増えているという。
本書は、3章構成になっており、第1章でそういった時代とともに
変化しているスポーツの仕事について概略的にまとめられている。
第2章では、大学でスポーツを学ぶことについてまとめられ、主と
して伝統的な体育学部と、近年増加しているスポーツ健康学やマネ
ジメントの間にはどんな違いがあるか、卒業後にどんな仕事がある
か等が書かれている。そして第3章では、実際にスポーツの世界で
働く4名に取材をし、その仕事についた経緯ややり甲斐や若者への
メッセージがまとめられている。最後には付録としてスポーツを学べる
大学一覧もついている。
総じて言うと、例えばデータを提示したり、取材を通しての著者なり
の考察や一般化を加える等、もう少し内容に深みを欲しいと感じる
部分もあるかもしれないが、スポーツに関連した仕事に就きたいと
考えている高校生や大学生には、これから目指す方向性や可能性
が概説的に分かる好適の本だと思います。