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26 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
新しい潮流、か。,
By thee (福岡) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: スペンド・シフト ― <希望>をもたらす消費 ― (単行本)
読み方の難しい本。20年来の享楽的な繁栄の後、変化した消費の実態を総論ではなく具体的な人物名をあげてリアルに描く。 底流に流れているのは、衒示的消費をやめ自分で価値を判断する賢明な消費が始まっており、これは歴史的潮流だ、というもの。 曰く、決して不動産バブルがはじけて貧乏になったからしょうがなく倹約をしているわけではない、絶対に! リーマンショックが景気をぶち壊す前の2008年中盤には賢明な消費者は世界の流れを察知しすでに倹約熱が高まっていた!とあるが、明らかに理屈がねじれている。 実際は、住宅価格が上がらなくなりホームエクイティローンで現金を引き出すことが出来なくなり消費が壊滅したという因果があり、消費の減退とリーマンショックは不動産市場の壊滅という同じ原因によって引き起こされているだけ。 ドルを金に交換することが出来なくなったニクソンショックから、ドルの減価を各国に頼み込んだプラザ合意まで、実態は当事者能力を失っているのにあたかも変化の主導権をとっているかのように振舞う伝統芸能がここでも脈々と息づいている。 だが、LTCM破綻のときに大喜びした榊原英資のように、また理屈こねるだけうまくて実態は空っぽじゃないか、と切って捨てるのは正直惜しいだけの価値をこの本は持っていると思う。 フォードがユーザーと等身大のコミュニケーションをすることによりよりよい製品を生み出している様や、ウォルマートがモラルのない殲滅戦のような安売りをするブラックボックス企業から脱皮していこうとする様にはうならざるを得ない。 理屈の倒錯には目をつぶり、ケーススタディ本として読むのが正解か。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
消費の観念をかえる一冊でした,
By
レビュー対象商品: スペンド・シフト ― <希望>をもたらす消費 ― (単行本)
これまでは、ものを買う=消費で、ビジネスの場面では圧倒的に(同じものなら)安く買うことが、成果でありました。ところがこの本の中で紹介される消費は、生産者なり販売者なりを育てることで購買者に再び利益をもたらす、消費と購買のサイクルにフォーカスが当てられています。物を買うことで終わらない筆者の見識にまた新しい視点をいただきました。ご馳走様でした。
5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
SNSの可能性を示すケース本だが、結論にはちょっと疑問,
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レビュー対象商品: スペンド・シフト ― <希望>をもたらす消費 ― (単行本)
この本によると「真に必要なものだけ、また信頼できる企業の製品をできるだけ購入する」という風に、アメリカを筆頭に、世界中の消費動向が変化してきているそうだ。 実はこうした動向が、リーマンショック以前には始まっており、 そのことをもって、大不況による影響ではなく、消費動向が変わってきているとしている。 この本では、アメリカの地域ごとに実例を示し、この変化を伝えている。 でもこれは本当か? この本では、リーマンショック以前の景気拡大期においても、 個人の所得は横ばいあるいは衰退していたということも述べている。 また、大恐慌時代にも同じような傾向が見られたとの記述もある。 つまり、リーマンショック以前から起こっていた変化は、 減少する所得を反映したものだったのではないのかな?と思ってしまう。 一方現代では、これまではばらばらであったこうした消費者が、 SNSやその他のインターネットによって結びつき、 社会や企業に無視できない影響を与えている、あるいは与える可能性があるという点は注目すべきであると思った。 よくも悪くも、歴史は繰り返す。 景気が回復すれば、「強欲は善」という価値観が広がる日が再び来るのではないかと思う。
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