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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
刊行されただけでもすごい,
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レビュー対象商品: スペシャリストの帽子 (ハヤカワ文庫FT) (文庫)
この短編集はFT文庫に入っていますが、とてもとても最近流行りの「ファンタジー」という言葉ではくくれない画期的な作品だと思います。例えば「スペシャリストの帽子」、普通に読んでいるうちにだんだんと自分が読んでいる世界が微妙に歪み、変質していきます。あれれ、ちょっとおかしいな、と思っているうちに物語が変転して最後には全く違う姿を見せます。 他の作品もそう。論理がどうとか(論理がないというわけではないですが)、オチがない、とか、普通のエンターテインメント小説を求めている方だとちょっと拍子抜けするかもしれません。でもむしろ、ケリー・リンクの創り出した世界に浸り、流されてみるのがいいと思います。読み終わった後には自分の世界がちょっと違った風に見えるはずです。 ファンタジーではくくれない、純文学とも言い切れない、そんなこの作品が日本で刊行されたことがとても嬉しいです。 ボルヘス、ジャネット・ウィンターソン、ジーン・ウルフ(短編)などが好きな方に特におすすめです。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
美しい視覚イメージの不思議なはなし,
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レビュー対象商品: スペシャリストの帽子 (ハヤカワ文庫FT) (文庫)
いわゆる「ファンタジー」というより「不思議な話」といった趣の短編集。一見普通の世界のような舞台で、読んでいくうちにだんだん現実とのズレが見つかっていく。しかしそのズレ、ブレは物語の中では、ごく当たり前のこととして話は進行する。最後まで読んでも当たり前のズレは当たり前のこととして、唐突にストーリーは終わる。 終わっても、それはわたしの目から見て終わっただけで、物語世界では登場人物がそのまま、不思議な日常を生活してるんだろうな。 読後感も物語の不思議世界に浸ります。不思議世界がこっちに染み出してくる感じ。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
帽子のスペシャリスト,
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レビュー対象商品: スペシャリストの帽子 (ハヤカワ文庫FT) (文庫)
帽子のスペシャリストが、つばの長さのこだわりや材質など自分の帽子について熱く語る本・・かと思えば、そんなことなく、 不思議な読後の幻想小説。 ボルヘス以降、幻想小説と現代文学って分けること自体、ナンセンスになって きてますが、この本は、「幻想文学」と呼べるでしょ。 チェリストとしか寝ないルイーズや少女探偵、飛行訓練をする少年、 などなど、イメージ広がりますよね。
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