スペイン語入門書を読み始めて1ヶ月。 西検6級受験のため、店頭とインターネットで検索し、最も過去問のスタイルに近いと思われた本書を購入した。 10回分の模擬試験と簡素な解説は、ボリュームが手頃でいい。 余り多くても、やる気にならないものである。
なお、本書は純粋な受験問題集なので解説は薄い。 参考書または教科書が別途必要である。
西検受験の本来用途には本書だけでも十分使えると思うが、売り物のインターネット学習プログラム(流行のe-learning)を試用したら、本と同じか、それ以上の手応えを感じた。
まだ試験を受けていないので断言できないが、総じてこのテキストはe-learningシステムを含めてお薦めできると思う。
多少の欠陥を指摘すると、1)単語リストが巻末に収録されているのは辞書を持ち歩いていないときは有難いが、なぜか「直前対策用」「語彙増強用」に分かれている。 これは、非常に使い難い。 重要語彙を太字にしたり*印をつけるなどして、統一してほしい。
2)CDが付いていない代わりにインターネットから音声をダウンロードできるのが、このシリーズの売り物の一つだが、本書(6級)はエラーメッセージが出てダウンロードできない。確かに、6級にリスニングは出題されないので本試験用としては要らないと言えばそうなのだが、この問題集のp.19に「(音声ファイルを)・・・ダウンロードすることができます」と記載されており極めて紛らわしい。 この点だけは、本書を購入する上で要注意。
出版社に善処を要望したら、問題6の質問部10題×10回分=100個のmp3ファイルを収録したCDを無料で送ってくれた。 これが苦情対応なのか、通常対応なのかは不明である。
欲を言えば質問文の読み上げだけでなく、回答部分も収録して欲しかった。 そうすれば、何十回も聞いているうちに耳から実用的な短文会話(応答)を覚えられて有用である。
もっと欲を言えば、問題1〜5の全スクリプトも収録されていれば、なお良かった。
ただ、本書は西検6級受験に特化した問題集であるから、音声ファイルはおまけ(無料サービス)と考えることもできる。 紛らわしい記述さえなければ文句をいうほどのことではない。音声教材が欲しい人には、本書でなく別の教材をお薦めする。
[2009.6.21追記]
本日、西検6級を受験してきたので追記する。私は、3ヶ月弱の学習期間で問題集は本書だけを、参考書は「スペイン語の入門(瓜谷良平著)」を主に用いた。辞書と、何らかの文法書は必要である。 結論:本書の10回分の模試問題を2回ずつこなせば、スペイン語が全く始めての人でも80%は得点できるだろう。他の問題集をやる必要はないと思う。 なお、得点に大きく影響するほどではないが、本番では本書と出題形式の違ったところが何箇所かあった。今年から、変わったのかも知れない。 早急に改訂版で対応して頂きたい。