内容紹介
卓越したデリダ読解で頭角を現わし、ポストコロニアル理論を牽引、近年は「複数のアジア」へと向かうガヤトリ・スピヴァク。2007年夏に日本に滞在した思想家は、傑出した知性と学問への真摯な姿勢、ユーモアたっぷりの人柄で聴衆を魅了する。本書は熱気溢れる講演の全記録である。
「ガヤトリ・スピヴァクは今回の一連の講演で、この困難な過渡期における世界的な知的営為のあり方について、ひとつの、考え抜かれた方向性を提示した。そこには、学問や政治をめぐる様々な提案、原則として私たちがみな進むべき普遍的方向性を示す道標と、ほかならぬガヤトリ・スピヴァクでなければ切り開きえなかった単独的な知的道程の痕跡とが分ちがたく交差していた」(「おわりに」鵜飼哲)
問題を一挙に解決する答が与えられることはない。あるのは真剣な知的対話への信頼だ。ガヤトリ・スピヴァクの思想に出会い、共に考えるための必読書。
内容(「BOOK」データベースより)
アクティヴィズムとしての人文学、比較文学の倫理的衝動、「複数のアジア」への想像力―。困難な時代の只中で考え抜かれた構想とは。熱気溢れる講演の対話的記録。