本書の帯(コミカルなイラストが印象的)左下には「これでも慶応大学の先生です」と説明書きがあります。著者は正真正銘、慶応大学の准教授です。一般的な第一印象でいうと、教授が書いた「スピリチュアル・ライフ」だなんて聞くと、とても小難しいことが書いてありそうだと手に取る気も失せてしまうかもしれません。
しかし読み始めてみると、その予想は大きく裏切られることになります。ほとんど小難しいことなど書かれておらず著者自身が毎日行っている実践(ヨガ,座禅,瞑想,祈りなど)が軽快でフランクな口語調で述べられています。例えて言うならば「気軽に読めるスピリチュアルなブログを読んでいる」ような感覚でしょうか。
タイトルや本文中で著者が使う「スピリチュアル」という言葉の意味は一般的にメディアが使う「スピリチュアル」とは大きく異なるようです。著者は特に“スピリチュアル”と謳った怪しげなビジネスやカルト化する可能性のあるスピリチュアルな団体などへの注意を促しています。霊感商法や洗脳などがつきまとうスピリチュアル界への警鐘は忘れていません。因みに警鐘部分は
『スピリチュアリティ革命』が詳しく書かれていました。
それを踏まえ、誰でも無駄なお金を掛けずに安全で健康的で有意義な精神を養うことを目的とした「スピリチュアル・ライフ」を行う方法を提言しているようです。
ウィルバーのインテグラル理論なども所々で使われていますが理論を知らない読者にも読める易しさでとても読みやすいものでした。
『実践インテグラル・ライフ』を一般向けにしたら、この様な感じになるかもしれません。