著者は神秘学、精神世界研究家、占い師として知られるこの世界の重鎮的存在。
タイトルの「エーテル体に目覚める」なんて、そもそもエーテル体自体が専門用語で、門外漢には「は、ナニソレ?」だと思うのですが、要旨は「エーテル体を通じて自分の本質に目覚める」です。
元々、人類はエーテル体が活性化していた=より高次の認識があったこと、じゃあ何で今みたいに能力的にも知覚的にも退化しちゃったのかなど、「え、そうだったの! そうか、そうだったのか!」とスピ系に親しみつつも疑問も増えまくっていた私にはびっくり連続の一冊でした。
(この辺りの人類の意識の変遷については
神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡を思い出しました)
概念の説明に、プロセスワークのミンデルから借用したり、カスタネダやグルジェフを参照しているなど、興味を持っていたことにも触れられていたのが大きかったのもあります。
で、どの辺が「極上」かといえば、「グルジェフの水素論」という非常に難解だが優れた分類法を、エーテル体をはじめとして様々な概念や事象の説明に用いているところ。
ぶっちゃけますと、スピ系特有の「地に足の付いてない」状態の理由や、解決のヒントなども「さらっ」と書かれていて、一回さらっと読み終わった後しばらくしてから「え、え、ちょっと待った、これかなり重要なこと書いてない!?」と我に返りました。
(分類といえば
パワーか、フォースか―人間のレベルを測る科学もあるけど、実用度は水素論のほうが具体的かな?)
個人的には、ヘミシンクに漠然と抱いていた問題点をこの水素論を用いてさらりと書かれてあったのが一番衝撃的でした。
ヘミシンクに限らず、あらゆるノウハウを用いても人生を変えられないことには理由があるし、もちろん解決法も完備。ちゃんとセットになってるので「かゆいところに手が届く」構成の見事さもステキです。
スピ系意外にも広範囲かつ知的水準の高い知識と経験のある著者が、淡々とあーだこーだと解説してくれるのです。多分、関連書30冊読むよりこの一冊のほうが内容的には濃いです。
他、興味深かったのは、著者自身の話を題材にしたエピソードが結構あるのですが、「俺が俺が」というような押しつけがましさ、自我の強さがなく、どこまでも「さらっ」と淡々としているところ。
あっさり恬淡な文章なので読みやすく、そこもわたし的にはポイントが高かったです。