この本は、前半はこれまでの本と同じような内容で、エハラーには物足りないかもしれません。
でも、最後まで読んでください。とてもコアで、今まで書いていないような関連分野への批判があり、興味深いです。
一番の目玉は、精神世界やニューエイジへの、ほぼ全否定とも言える批判です。
さらに、宗教は基本的に誤りで、仏教には厳しいのですが、神道は本来の宗教の姿なのだそうです。
でも、こうした論争的な文章は、色々なところにちりばめられていて、
質疑応答スタイルの目次では、どこがそうなのかさっぱり分かりません。
そこで、私家版の目次を作りました!
見出しは、江原さんの言葉をそのまま継ぎはぎしています。
この本の性格を一番よく伝えられると思います。
***
〈精神世界、ニューエイジ批判〉
今の精神世界は間違い、非スピリチュアリズムだ 312
若い世代はニューエイジやエンジェル・コーリングに関心を持ち、スピリチュアリズムを継承していない 181
霊界通信云々と言う人[チャネラー含む?]はウソか妄信か妄想 179
癒すのではなく治そうとするヒーラーは、現代の日本でもっとも危険な存在 174
オーラ写真は私に実際に見えるオーラとは違う 226
前世療法は自己暗示であり、前世は潜在意識に由来するものと憑依霊の場合がある 219
霊能力を持とうとして霊能開発するのは物質主義的価値観が強すぎ 255
幽体離脱をしようとすると病気になったり、死んだりすることもあるので危険 283
養成講座は、学ぼうという情熱が受講生になくて無理だった 256
福祉の視点に立たず自分のことばかり考えている霊能力者やヒーラーは全部間違い 316
〈宗教批判〉
宗教は団体を結成する時点で基本的に誤り 259
宗教は同じ自然霊のエナジーに異なる名前を付け、姿を可視化しているだけ 213
外側の神を絶対視する宗教に対して、スピリチュアリズムは内なる神我を輝かせる 39
お賽銭を勢いよく投げたり、神輿を揺らすのは無作法 244-5
〈仏教批判〉
霊やたましいを否定しながら儀礼をおこなうお寺は矛盾している 258
死者を美化する仏式の葬儀には異議有り 158
輪廻転生には部分再生説と仏教的な完全再生説があり、両方の可能性があるが、自分は部分再生説をとる 218
社会貢献という点で仏教はキリスト教に後れを取っている 263
〈キリスト教支持〉
イエスを尊敬する 262
社会貢献という点で大我な実践がある 262
〈神道支持〉
日本に暮らしているうちは神棚は必要 240
この国のためにまつりごとをしている宮中の内掌典は物質的価値観を超えている 250-1
神道は団体でもないし、お墓もなく、自由で教義もなく、一番、本来の宗教らしい260
〈霊的なことについてのコアな話〉
生き霊がないと死霊は入り込めないので、人間関係がよくない人は憑依されやすい 269
憑依されている人の特徴はまばたきをしないこと 270
妊婦や精神的に不安定な人は憑依されやすいのでメディテーションで目をつぶらないほうがよい 270
疲れ過ぎでない本当の金縛りは、絶対に音から来る 281
はじめて断言、脳死は死ではない。しかし、どうするか強要はしない 150
散骨願望は執着である 196
〈自分の能力について〉
霊視は受動的なものであり、超能力のようには扱えない 188
霊視は映画のいくつかのシーンを見せられるようなものであり、それをどう解釈するか 286
霊視は、自分のコンディションや見てもらう人(と守護霊)に左右され、ひとつ間違えたら詐欺と思われかねない 301-2
自分が無知なまましゃべって、人を傷つけることもあると気づいた自分は、自分なりに成長したと自負 194
ネラの私への予言でまだ当たっていないのは犯罪捜査をすることだが、関わると怖い目に遭う 293
スピリチュアリズムのデモンストレーションで霊的世界は証明済み、科学が説明できないだけ 301
これからのスピリチュアリズムは偉人ではなく個人の実践の時代 25
心霊世界をここまで明るく持っていったのは私 273
これからはホスピスを作る 310
(数字は頁です)
***
個人的に心配なのは、出始めのころの「やさしい口調」を支持していて、
す○こん・ス○マに関わっているような人たちの反応です。
江原さん自身の
スピリチュアルプチお祓いブックとの違い
(江原さんの「お祓い」テクは念を強めるための手段に過ぎない)についてはもっと丁寧に説明しないと、と思いました。
〈批判点〉
仏教については、それこそ思想・哲学的な部分を、どこまで深く勉強しているのか疑問でした。
スピリチュアリズムに欠かせないとしている審神者(サニワ)が江原さんのスピリチュアリズムにはいないので、
それを補うような批判的視点をどう確保するのか。それこそ書籍という形で審神者のポイントを示してほしい。
長いスピリチュアリズムの歴史を端折り過ぎではないか。日本人が翻訳・紹介したものに偏り過ぎ。
英米ではスピリチュアリズムは「教会 church」の形をとり、「宗教」だという自覚を持っていることを知らないのか
(SNUなどのホームページを見れば分かります)
トランスパーソナル心理学やスピリチュアル・ケアをどう見るのか。
シュタイナーを評価しているようなので、詳しく論じてほしい。
そういうあたりが気になるので、これからも江原さんの著作をフォローし続けます!
もちろん★は5です。私は批判的で好意的な愛読者です。