題材はいいんですけどね・・・
ポセイドン・アドベンチャーを題材に
セプテントリオンという名作が生まれたように、
タワーリング・インフェルノを題材にしつつ、舞台に共通性のある
ダイ・ハードの要素をちょっと混ぜてみたりしたら面白いゲームができそうだ、と。この発想はまぁいいです。オリジナリティはないですけど。プロの確信犯というより素人の天然ぽさを感じる点すらありました。
製作サイドの熱意というかやりたくてしょうがなかったことはわかります。しかし、勘の鋭い人やダメなゲームをたくさん見てきた人はオープニングのデモで気づくと思います。
このテの題材ありきの失敗作に共通の特徴、デモパートの空回り感。
このイベントをこの演出でやりたかったんだよ! という気持ちは伝わるけれども、前後の描写不足や技術的な甘さゆえに、ユーザーはゲームに没入する以前の段階で置いてけぼり。それだけでプレイするモチベーションは低下してしまいます。
それでもおかまいなしに繰り広げられる、ひとりよがりな展開。これではさすがに厳しい評価をせざるを得ません。
ロードが長い、操作性に難があるのも確かですが、それ以前にゲームに入り込めないのです。
初代
バイオハザードの部屋間移動は当時のレベルでも決して快適とは言えませんでしたし、ラジコン方式の操作系もユーザーになじみの薄いものでした。それでも、僕たちは軋みながら開くドアの絵に緊張感をみなぎらせ、ゾンビ犬に追われて陥るパニックを新鮮なものとして楽しみました。あの導入部で僕たちは不気味な静けさが支配する洋館の空気に引き込まれ、欠点は極上のスパイスとなったのではないかと思います。
もう少し、製作チームの外の目が本作を育てていれば・・・名作とまではいかなくとも、それなりに評価してもらえたはず。う〜ん、もったいないです。