2003年に出た単行本の文庫化。
前著『陰謀の世界史』と対になる本。単独でも読めるが、あわせて味わった方が良いと思う。
第一次大戦から1990年代までのスパイの歴史を追った本。どこにどんなスパイがいて、どんな事件に関わって、どういう結果をもたらしたか。そういう話が延々と繰り広げられている。膨大な量の「スパイ本」が資料として使われており、取り上げられているスパイも数えきれないほどだ。しかし、単にまとめただけではなく、きちんとした批判の目を向け、公平で妥当な判断が下されている。信頼できる本だと思う。
また、羅列的な内容ではなく、きちんとエピソードとなっており、著者独自の分析も深いので、読んでいて面白い。
かなり大部な本であり、読了するのは大変だった。