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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
スノーボールを転がすこと。,
By nico.seigo "nico" (osaka) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: スノーボール (下) ウォーレン・バフェット伝 (ハードカバー)
世界で最も有名な投資会社バークシャー・ハザウェイの会長兼CEOにして、その卓越した投資哲学に敬意を込め「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレンバフェット。彼はどのような人生を歩み、どのような投資手法によって世界1、2位を争う資産を手に入れたのだろか? これまで、伝記を書くことを否定してきたバフェットであったが、他人の手によるものではあるけども、この本で初めてバフェットの人生が浮き彫りにされている。ウォーレンバフェットはウェットに富んだ比喩を述べることが多く、今回のタイトル「スノーボール」も彼独特の比喩に由来している。 「人生は雪玉(スノーボール)作りに似ている。大切なのは、大きい雪玉を作るに適した長い長い坂を見つけることさ」 「私は小さな雪の玉をずいぶん若いときから固めた。10年遅く固めはじめたら、いまごろ山の斜面のずいぶん下にいただろう」 300時間以上ものインタビューと、家族・友人など250名以上の関係者への取材によって浮き上がってくる彼ははまさにスノーボールであった。 著書から良く分かることは、ウォーレンバフェットが本当に若いときから複利の力に気づき、長期的な視点でお金を運用し始めたことだ。 そして、 お金だけでなく、信用や友人との信頼関係においても、同じように長い時間をかけてを育んできた。今、彼の手元にある最大の資産は、お金ではなく、これまで築き上げてきた信用や信頼関係ではないだろうか? 下巻 P568 「だいたいにおいて、私ぐらいの年齢になると、愛してほしいと思っている人間のうちどれほどの人間に実際に愛してもらっているかどうかが、人生の成功の度合いを本当に測る物差しになる。大金持ちというのはいっぱいいて、公をねぎらう晩餐会を開いてもらったり、病院の棟に自分の名前をつけてもらったりする。しかし、世界中の誰にも愛されていないというのがほんとうのところだ。私ぐらいの年齢になって、誰にも良く思われていなかったら、銀行の貯金がいくら莫大でも、人生は大失敗だ。そのことは、人生をどう生きて来たかを表す究極のテストなんだ。あいにく愛は金では買えない。セックスは金で買える。公をねぎらう晩餐会も金で買える。どれほど素晴らしい人物かということを書いたパンフレットは金でつくれる。だが、愛を得るには愛される人間でなければならない。金持ちほど口惜しいだろうね。小切手さえ書けばいいと思っているから。100万ドル分の愛を買いたい、と。だが、そういうわけにはいかない。愛はあたえればあたえるほどもらえるものなんだ。」 ウォーレンバフェットについての話は、「株は何を買ったか?どのように株を選んでいるのか?」といった、テクニックの話になりがちであるが、この本ではその根底に流れる哲学部分に触れることが出来て非常に良かった。そして投資だけでなく、人生についても考えさせられる一冊であり、投資に興味が無い人にもお勧めしたい一冊である。
24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
総勢250人の取材とバフェットに300時間以上のインタビュー,
By チャールズ マンガー (東京都小平市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: スノーボール (下) ウォーレン・バフェット伝 (ハードカバー)
同書の価値は総勢250人の取材とバフェットに300時間以上のインタビューをかけて5年の歳月を完成させたところである。以下、印象的なところを書き抜き。 P444「独力で考えなかったら投資では成功しない。それに正しいか間違っているかということは、他人が賛成するかしないかどうかは関係ない。事実と根拠が正しければ正しい。」 P568「セックスは金で買える。功を労う晩餐会も金で買える。どれほど正しい人物かということを書いたパンフレットは金で作れる。」 ただ、愛は100万ドルを積んでも買えないとバフェットは言っている。 ワシントン・ポスト紙の組合がストライキを行使しようとしたとき、 P90「切り札を持っているのはそちらだが、それを使えば両方とも負ける。」 P168「アジートには保険の経験がなかった。ただ、私はこの男が気に入った。」 下巻はバフェット自身についてよりも、周りにいる人のスポットが多かった気がする。 特にスージーに割かれているページが多い。バフェットが来日した際のソニーの盛田昭夫の話も面白い。 一番面白いところは、やはりバークシャーの七聖人がひとつネブラスカファニチャマートのエピソードだろう。創業者のローズブラムキンことミセスBが凄まじい。 ここだけでも読む価値はあるとおもう。 他著でバフェットのエピソードを読んでも年代や人物が不定であるものが多かったが、同書は、人物や年代も細かく書いており特定できてよかったのもいい。 また、索引があるので気になったところを読みなおすこともできる。
33 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
バフェットの幼少時代から学生時代の話など,
By チャールズ マンガー (東京都小平市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: スノーボール (上) ウォーレン・バフェット伝 (ハードカバー)
バフェットの幼少時代から学生時代の話など他のバフェットの書籍では、知れない話が盛りだくさん。ゴルフボールを万引きした話や教師の話を無視してチェスや株価チャートを読んでいたり、本人にとってマイナスともいわれかねないことも正直に書かれている。何より、登場人物や資料の多さが同書の価値を固めている。 読むのに3日ほどかかった。 合計15時間ぐらい。 注釈がインターネット上にアップされている。 余白が余っているんだから欄外に載せれば、便利だなと思う。 21歳の時に証券マンをやっている時の顧客利益相反など共感を覚えるものがある。 相変わらず比喩がうまい。 P271「薬を売った量に応じて報酬をもらう。薬によって報酬の多いものもある。出す薬の量にのみによって報酬が増減する医者の所に誰が行きたがるだろうか。」 P272「顧客とテーブルを挟んで向き合うのが嫌だった。自分がいいと思っていないものや、所有していないものは、絶対に売らないようにしたかった。」 2003年版のバークシャー株主向けの手紙の中で「いったいレンタカーを洗車する人なんているでしょうか?」 要するに、自分にとっていいことと、投資家である顧客にとっての利益が同字方向性であるのが重要。バークシャーの株価が下がれば誰よりも損をするのはバフェットである。
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