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スノーボール・アース: 生命大進化をもたらした全地球凍結 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
 
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スノーボール・アース: 生命大進化をもたらした全地球凍結 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) [新書]

ガブリエル ウォーカー , 川上 紳一 , Gabrielle Walker , 渡会 圭子
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

およそ6億年前、地球はぶ厚い氷に覆われていた。その氷が解けたとき、爆発的な進化のドラマがはじまったのだ―。想像を絶するこの気候変動とはいかなるものだったのか?多細胞生物の一斉出現との関係とは?地球史上最大の謎を解く鍵として、いまなお論争をよぶ「全地球凍結仮説」。その証拠を求め、極寒の北極から灼熱の砂漠へと駆け巡る研究者たちのあくなき探究をビビッドに描きだす。毎日出版文化賞に輝いた傑作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ウォーカー,ガブリエル
女性サイエンスライター。おもな専門はエネルギーと気候変動。ケンブリッジ大学で化学の博士号を取得。「ネイチャー」「ニュー・サイエンティスト」各誌の編集者、プリンストン大学の客員教授を務めるほか、BBCラジオやテレビなど、多くの科学番組に出演。新聞・雑誌にも多くの記事を寄稿している。アマゾンの熱帯雨林で木に登ったり、活火山から溶岩を引き上げたりする行動派。『スノーボール・アース―生命大進化をもたらした全地球凍結』は日本での刊行後の2005年に、第58回毎日出版文化賞・自然科学部門を受賞した

川上 紳一
岐阜大学教育学部教授。放送大学客員教授、人間総合科学大学客員教授も務める。名古屋大学理学部卒、同大学院理学研究科地球科学専攻博士後期単位取得退学。理学博士。宇宙、地球、生命を題材にした理科教育学に力を注いでいる

渡会 圭子
翻訳家。上智大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 365ページ
  • 出版社: 早川書房 (2011/10/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4150503753
  • ISBN-13: 978-4150503758
  • 発売日: 2011/10/7
  • 商品の寸法: 15.8 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By 宣長さん トップ50レビュアー
Amazonが確認した購入
 カナダ人地理学者ポール・ホフマンの半生から、今日明らかにされつつある地球史の中で最も論争的な「スノーボール・アース(全球凍結)」の存在証明に関わる学説史を活写する。
 冒頭プロローグの、ホフマンがマラソン選手として苦悩していた若かりし頃から、最終エピローグのワイングラスを飲み干す場面まで、ともすれば冗長に日常の描写や同僚の性格までが描かれている。簡潔にこの地球史上の事件をだけ正確に知ろうとする者には苛々させられるかもしれない。がしかし、地理学者、地質学者、地球学者のやっている日々の営みを考えると化学実験屋以上の単調な事の繰り返しの中で年月をかけて根気よく地道に事実を明らかにしていくこうした事によってしか、断片を組み合わせてその向うの消え去った眼に見えない世界を想像し更にそれを総合した真実を明らかにしていくことなどはできやしないという、そういう現実をこそあえてこの女性記者は伝えようとしているのだ。
 そんなに大部というわけではない。普通の文庫サイズに、五億から十億年前の全球凍結があったかもしれないことの証明と、その後の生物大進化の過程が足早に詰め込まれている。
 一方では両極の移動や地軸の転回という全球凍結説を打ち壊してしまうかもしれない説の展開をも併記しながら、他方では全球凍結に襲われた可能性は少なくとも四回確認されていることの実証が補充され発展しとうとう今認知されようとしている、そうした両極端のスリリング、エキサイティング、ホットな場面に今日直面していることが本書により伺い知ることができる。地球史に根差した生命史の輪郭は、進化論を超えて今まさに精確に描かれ直そうとしているとも言える。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
◇天才達の手により、パズルのピースの一つ一つがはめこまれ、
 つなぎあわされ、謎が説き明かされていく。

 どんな極上のミステリーより興奮させられるのも、さもありなんです!

◇天才達が自らの理論を証明せんと、あきらめず、不屈の信念によって、
 地道な努力を積み重ねたからこそ、はじめてわかってきたことなのですね。

 まあ、どうやら偏屈と言った方が実態に即しているようなのですが(笑)

◇スノーボールアース(全地球凍結)仮説が、何を根拠に形成されたのか
 その一つ一つの話題も興味深く、知的好奇心を満足させられるのですが、
 何よりも印象的だったのが、この仮説をめぐる論争の「人間臭さ」ですね。

 あれ、これって科学の話ですよね。
 こんな感情的でいいのだろうか、と驚き。

「ポール・ホフマンの信念は揺るがない。彼はこの理論の擁護者の急先鋒である。
 議論で、証拠で、そして強引な性格で、彼の説に懐疑的な人々の考えをひっくり返す決意を固めている」

 一体、科学と「強引な性格」と何の関係があるのでしょう・・・(^^;)

 一方、懐疑派の方も、相手(ポール)が間違いであることを証明したいから、
 という、おおよそ科学とはにつかわしくないところから出発しているのですよね〜

◇科学は主観的だとは思っていたのですが、実態はここまでとは思いませんでした。

 これこそ、真の科学の姿なんでしょうね(笑)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
スノーボール・アース仮説とは、赤道も含めて地球が氷に覆われていた時代があったという考え方である。1度目は20億年前、2度目は7億5千年前から5億6千年前の間におそらく4回発生しているとある。しかも、それが複雑な多細胞生物誕生の引き金になった可能性が高いという。

本書は、ポール・ホフマンという科学者を中心に、この仮説が学会で注目され、議論を巻き起こし、いろいろな科学者の研究による検証や反証を経て少しずつ信頼度の高い仮説として支持を集めていった経過を丁寧にまとめている。

本書のポイントは2つ。まず、スノーボール・アース仮説を、そのたどった道のりから理解できる。次いで、それに関わった科学者たちのきわめて人間的な反応の面白さを味わえる。特に、証拠となる地層を求めて極地や荒野地を熱心に探求する地質学者たちの執念は物凄い。

魚卵状の炭酸塩岩の間に挟まれたアイスロック層。炭酸塩岩における炭素12と炭素13の比率。氷河が運んだドロップストーンが語ること。磁化した岩の磁気の方向性からわかること。スノーボール状態でおきる火山噴火と二酸化炭素の増加。大陸移動説との関係、特に赤道付近に大陸が集中した場合に生まれる状況。スノーボール状態でも四季があり、夏と冬が30度の差があったこと。ビッグティルト説の挑戦。なぜ、スノーボールアースが生物の進化を加速させるきっかけになったのか。

オリジナルは2004年に刊行されており、文庫版出版にあたって、その後の研究成果が解説に追記されている。まだまだ熱い論争が続けられているようだ。
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