USMCがM40シリーズの新型M40A3採用、米陸軍が半自動308口径のM110採用、寒冷地向けにアキュラシーインターナショナルの狙撃銃採用など、最近の軍用狙撃銃の動向は軍事専門誌やディスカバリーチャンネルのフューチャーウエポンでの紹介で断片的には知っていましたが、これらの銃の特徴や採用の経緯などを含めた体系的に捉えるのには最適です。
近年の動向に焦点をあてているだけに、狙撃銃についてある程度の知識がないと良く判らないでしょうが、そう言った方には 原書房 図解「狙撃手大全」日本語版2011年3月刊 を読まれてからの方が良いと思います(同書にもレビューを記しているので参考にしてください。)
欧州の狙撃銃の進歩が新機軸を色々と試している感があるのに対し、米国の狙撃銃のメインストリームが1960年代のレミントン700、同じくAR10とその小口径化AR15を原型としたものから逸脱できていない点には興味が引かれます。
M24が2005年に老朽化を原因に廃止されSR25(M110)が採用と記載されている箇所がある一方、銃の性格の違いからM110とM24が併用されていると記載されている箇所があるなど、一部記述が矛盾している箇所(私は銃の性格から考えて併用であろうと想像します)もありますので、この点で星1つ減としますが、全体の構成は「近年の軍用狙撃銃」の個々の銃について満足できる記述です。