シリーズの第2巻にして最終刊.
03年04月に刊行された作品を大幅に加筆修正した新装版で,
『新装版あとがき』に加え,田中芳樹さんによる解説,旧版のあとがきも収録されています.
驚きと不安の
1巻のラストを受け,少年と少女の物語は終幕へと向かう事になるのですが,
二人が出会い,過去と向き合いながら失った物を取り戻し,一歩を踏み出していく様子は,
周到に織り込まれたエピソードや丁寧な内面描写などと併せ,とても心地よく感じられます.
また,カードバトルの世界を中心に魔法やアイテムなど心躍る世界感にも大いに惹かれ,
少年と少女の出会いと旅立ちの物語でありながら,ファンタジとしても充分に楽しめます.
結末は明るい未来を感じさせて清々しく,『その後の物語』も気にはなるところですが,
その余韻を味わいながら,彼らの新たな旅立ちを見送るというのがよいのかもしれません.
残念なのは,人気のイラストレータさんによるイラストが表紙だけしか無いという事で,
二人の事はもちろん,カードバトルやクリーチャーなどはぜひ見てみたかったのですが….