この小説には明確なストーリーはありません。
何章かに分かれていて、一番出番が多いストーカーが主人公といえばそうなのかもしれませんが、
話自体は「ストーカーのある一日」を描写してる感じで全体を通しての明確な目標はない、という感じです。
ですが、全体に漂う雰囲気といいますか、表現しにくいのですが水につかっているような感覚が何となく心地よく感じました。
ちなみに私はこの作品にインスパイアされて作られたゲームであるS.T.A.L.K.E.R.シリーズのファンです。
脳内に広がる風景の描写はゲームとほぼ同じといっていいですが、こちらの方がはるかに「キツイ」。
探知機や対アノーマリースーツなんてものは登場せず、彼らが持っているのはボルトとせいぜい鉛の内貼り付きレインコート、
そして先人たちの知識と自らの勘だけで”ゾーン”へ侵入します。アノーマリーに引っかかればサヨウナラ、です。
ラストシーン、たどり着いた場所で、主人公は何を願うのでしょうか。