前々作で使ったのが3色ボールペン、前作では8色の色鉛筆だったとしたら、今作で彼等が使ったのは24色の水彩絵の具だ。音のパレットは格段に広がったが、散漫にはならず、アルバム全体を通して、独特の変てこポップソングを鳴らしている。1、3、4を筆頭によりビートはよりプリミティブに、ヴォーカルはより力強さを増しているが、かといって、繊細さを失った訳ではなく2、5、9などでは、美しいメロディーを聴くことができる。
先日の来日公演でも披露された新曲を聴くと、過渡期的なアルバムになりそうな予感のするアルバムですが、聴いてください。50年後にペットサウンズやサージェントペパーズより上にランクインされるアルバムはたぶんこれです。