この出来のアニメを作ってヒットしないなら、一体作家はどうしたらいいのだろう?
そう思った作品
アニメとしてだけではなく実写映画も含めてここ数年で一番心震えた作品
作画、演出、脚本、音楽 どれをとっても文句のつけようがない
特に素晴らしかったのは脚本
エヴァあたりからはじまった、いろいろな風呂敷を広げっぱなしで作品を終わらせる作品が多く、またそれを許容する雰囲気が広がっている昨今、
この作品は珍しく広げた風呂敷をキチンとしまえている作品だった
ジャンルは違えど「天空の城ラピュタ」に匹敵するほど、過不足なく、かつ見事に複線がまとまった脚本だった
その脚本に加え、実に見事な演出がなされている
斬新かつ丁寧なカメラワーク、時に小気味よく時にダイナミックな動き
そして魅力的なキャラクター達と、その絶妙な強さのバランス(これ以上強かったらリアリティがなくなるし、これ以上弱かったら迫力がなくなるほんっとギリギリの線)
そして素晴らしい音楽にのりながら、物語すべてを集約したような主人公の覚醒を見て 思わず涙が出てしまった
そのまま感動と興奮を保ったまま物語はラストへ…
この作品を物語がベタだという評価する人は間違いだと思う
逆にここまで素直な物語を描ける事に感心してしまう
小手先の目新しさを追うのではなく、媚びずにまっすぐ魂を込めた素直な作風が、人によってはベタに感じてしまうのだろうか
これほどの作品を作ってヒットしないというのはどういう事だろう?
あまりにも少ない上映期間や配給館数、宣伝の弱さをみると、配給会社の無能さにあきれるしかない
映画を前評判が高さとか、テレビ局の推しでばかり判断しないで、
やはり素晴らしい作品には。素晴らしい配給で答えていかないと、日本の映画界はダメになると思う