そもそもタイトルの“コーピング”とは何か。本書の購入を検討するにあたって最もひっかかる点であると思われるので、この点につき述べたいと思います。
本書では、タイトルの“コーピング”とは、「ストレスという難局に相対し、負けないように戦う」技術・能力であると定義されています。
そしてコーピングは技術・能力ですから、一般的・抽象的な精神論(ex人生は実験のくりかえしと心得よ)と異なり、ストレス除去、減少のためのマニュアルというか、一定の方式が存在します。
よって、誰でも実践でき、また訓練次第で向上しする点が特色です。
対ストレスには精神面の強化は重要ですが、それだけではやはり限界があります。本書は精神面強化にく加え、技術・能力面の重要性を説き、その上で後者に比重を置いて書かれたものであると思います。
本書で紹介されている“一般的なコーピングの進め方”は以下の通り。
(1)ストレス状態→まず反応を鎮める
(2)冷静に状況分析し、対処の方向性を決める。
(3)ストレッサー(ストレスの原因)の除去、軽減を試みる
→“問題解決”の基本ステップ p86
→具体策を考え実行する
→3つの視点 p94
→視点2
→アサーション、DESC法p122
(4)(3)が無理なら、“評価”を変える
マイナスの“セルフトーク”の是正p74
ストレスパターンに応じた“セルフトーク”“問題解決”の実践
(5)(4)で無理なら“社会的支援”を受ける
以上、本書p41を参考に作成
ここまで読むと、難しそうな本に思えますが、実際は大きな字でイラストも各ページに入っているので、小学校高学年であれば楽々読める内容です。しかし、書かれていることは非常に有用です。
またコーピングの企業研修も行われているそうなので、社会的にも評価されており、対ストレスの実効性も十分備えていると思います。
したがって、ストレスに悩む方にお勧めしたい一冊です。
(本書はワークブックの側面を有しています。よって、読む前に目次の次の頁の“本書の使い方”をお読み下さい。)