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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ナイーブで機転がきく青年探偵の長く切ないひと夏の活躍,
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レビュー対象商品: ストリート・キッズ (創元推理文庫) (文庫)
『犬の力』で’09年、「このミステリーがすごい!」海外編で堂々第1位に輝いた、ドン・ウィンズロウの’91年のデビュー作。新人作家の初登場作品ながら、’04年、「このミステリーがすごい!」海外編で第2位にランクインしている。『犬の力』の重厚なサーガとは異なり、天性の機転のよさが光る、若い私立探偵ニールを主人公にした、オフビートな味わいの軽快なハードボイルドである。
ニールは、ヤク中で売春婦の母親を持ち、父親を知らない、いわばニューヨークの“ストリート・キッズ”だったが、才能を見出され、少年の頃からプロの探偵から稼業のイロハを教え込まれ、いまや立派な、英文学を研究する大学院生兼私立探偵組織<朋友会>のナンバー1の探偵だ。 時は1976年5月、彼は、来る8月の民主党全国大会で副大統領候補に推されることになっている上院議員から、行方不明の17才の娘探しを依頼される。ニールは、彼女の元同級生の目撃証言をもとにロンドンに向かう。ここに、夏のロンドンを舞台にした、決して品行方正とはいえない娘をめぐっての、ワルとの駆け引きが始まる。それは、ニールにとって、ナイーブな心を、減らず口の陰に隠してはたらく長く切ない夏となった。 少年の頃の探偵修行のエピソードの数々、トラウマとなって胸に残る探偵となってからの失敗。暑いロンドンでの張り込みの日々などを盛り込んで、メインのストーリーは展開する。そして胸のすくラスト。 本書は、文庫にして508ページに及ぶ長編だが、新人時代のウィンズロウの瑞々しくテンポのよい、軽妙洒脱な筆さばきと、東江一紀の名訳とがあいまって、ニール青年のひと夏の活躍をサクサクと一気読みで楽しむことができる。
19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ハードボイルド探偵入門講座・へらず口編,
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レビュー対象商品: ストリート・キッズ (創元推理文庫) (文庫)
表紙に惹かれてつい買ってしまった私ですが、この本は非常におすすめします!なぜかというと・・・まず第一に探偵ニールの魅力。ナイーブな心と不幸な生い立ち、天性の才能(探偵としての)、平凡な容姿(?)、そしてへらず口とユーモアのセンス!!最高です。そしてそのニールに探偵のイロハを教える片腕の探偵、グレアム。彼がニールに尾行の仕方や家捜しの方法を教えている場面は、何度読み返しても笑いがこみあげてきます。私は本筋よりもこの探偵講座部分が気に入ってしまったほどです。また、『朋友会』のニューヨーク支部長レヴァインや孤独な家出少女アリーも、この軽快で痛快なハードボイルドに華を添えています。未読の方はぜひ!
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
後,2冊ね。,
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レビュー対象商品: ストリート・キッズ (創元推理文庫) (文庫)
「ストリートキッズ」を初めて読んだ時は本当に「本を読む事の喜び」再確認できた気がします。 もちろん良く出来たフィクションに過ぎないものの読んでる間はセミ・ハードボイルドで実はナイーブなニールとタフで潔癖症(?)なグレアム”父さん”との情感にウルウル。で,邦訳は後2冊残ってるわけですが次回作はかなりコメディ調。下品で口の悪いスキャンダル女優の警護を任されたニールの活躍を描いてます。てっきりこれがラストと思いきやもう一冊あったんですね。こちらの方は本当に後日談といった軽い話なのですが相変わらず爆笑させられるシーンがいくつか出て来ます。年老いたスタンダップコメディアンを西海岸に連れ戻す為にラス・べガスを訪れたニールがお馬鹿な殺し屋たちに狙われて…といったもの。
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