日本では大ヒットにはならなかったものの早い時期に再評価が進んで現在も愛されている「ロックンロール青春アクション」。
ただ、ご存じのとおりアメリカでは大コケした「失敗作」として有名ですね。
84年と言えば「ゴースト・バスターズ」「ビバリーヒルズコップ」そして「インディージョーンズ魔宮の伝説」など
映画史に名を残すヒット作が次々に生まれた「当たり年」として語り草になっております。
ロードショーで本作に熱狂した身としては「いつか・・・どこかで・・・」で始まる「ロックンロールの寓話」である本作の
「洒落」を理解しないアメリカ人の無粋さが不思議だったものです。
やっぱりこの「マンガ感覚」は時期尚早だったのかもしれませんね。
ところで本作、色々興味深い逸話が。
・当初はポール・マッカートニーに出演のオファーが。結局彼がパスしたためにこの役は若い女性シンガー(D・レイン)に変更されたそうです。ちょっとびっくり。
・本作の魅力の一つは全編にわたってブリブリと鳴り響くライ・クーダーのサウンドですが、
本来はジェームズ・ホーナーが音楽担当であったものが監督のウォルター・ヒルの意向で最終的に変更となったそう。
・タイトルのネタ元はB・スプリングスティーンですが自分のバージョンでなくカバートラックが使用されることを嫌って辞退、
結局タイトルのみが残りましたとさ。
・本作のヒーロー、マイケル・パレ演じるトム・コーディーの背景はほとんど明かされておりませんが
これは彼を主人公に据えた3部作とする企画があったため。結局実現せず、残念。
監督であるW・ヒルの趣味がフルに展開された「おたく度」の高い作品だった訳で良い意味で「映画愛」に溢れた娯楽作です。
若い世代の方々なら未見の方も多いと思いますが今見ても十分カッコ良い作品ですよ(いささかクサいところも含めてネ)。