エサ=ペッカ・サロネンによるストラヴィンスキー・チクルス中の一枚。「ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ(1949年版)」は、奇想曲とはいえショスタコーヴィチのジャズ組曲より真面目。第1楽章には反復音が用いられ、第2楽章は狂詩曲で、洒脱。第3楽章はタイトルにある奇想曲で、ピアノとヴァイオリンの掛け合いが絶妙。「ピアノと管楽器のための協奏曲(1950年版)については、第1楽章冒頭Largoはやや冗長。しかし、第2テーマAllegroから持ち直し、ピアノと主にトランペットである管楽器による洒脱さ溢れる曲想が展開される。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番はトランペット協奏曲のように聞こえる。この原点はストラヴィンスキーの「ピアノと管楽器恩ための協奏曲」かもしれない。尚、ストラヴィンスキー・チクルスの中で、注目のもう一枚は「エディプス王」。小澤征爾版との対比を楽しみたい。