アニメのノベライズというと、アニメ本編を忠実に活字化したものや、逆に大胆に改変(または再構成)したものなどがある。前者はアニメ視聴組には素直に受け入れられる半面、音や映像が無い分『物足りない』という評価を受ける事もある。一方後者は作家の個性が上手く発揮されて、アニメとは違った魅力を生む事もあれば、単に『こんなの(作品名)じゃない!』と言われてしまうこともある。どちらも一長一短といった所でしょう。
本書については、ちょうどその中間に位置したノベライズといえそうです。
アニメ2期の1話〜6話を取り上げていて、キャラの台詞や場面描写などはアニメ版に準拠していますが、一部に新たなシーンが追加されています(たとえばジェットストライカーに関する、バルクホルンとシャーリーのちょっとしたやりとりとか)。どれも短いシーンなのですが、それが物語に奥行を与えていて、『アニメ版の単純な活字化』にはなっていません。
全体としては、読みやすい、素直なノベライズだと思います。他のレビュアーの方も指摘していますように、もう少し話数を絞ってひとつの話をじっくり書いてほしかったという気持ちもあるので、その辺は次巻に期待したいと思います。ちなみに表紙のエイラが非常に可愛いです。