ある程度年季の入ったゲームファンには、TVアニメのゲーム化=出来が今ひとつ、という謎の不文律が身についてしまっている方も多いのではないでしょうか。かくいう自分もそうなのですが、そんな中で本作品はなかなかの良作です。
アニメ版は、キャラクターの魅力はもちろんですが「主人公が困難を乗り越えて成長していくストーリー」「それを支える仲間との友情譚」というしっかりとした中心軸があり、そこに「メカニック」「正体不明の敵」「パンツじゃないから(以下略)」という要素が絡むことで、硬軟のバランスが非常に上手く取れた作品という印象でしたが、このDS版もその雰囲気・世界観をしっかり再現しています。
システム的には「サクラ大戦」等と同じく、主題歌→会話パート→戦闘パート→戦闘後の会話→次の話という進行で、その間に好感度に関わる選択肢がいくつか出てきます(主人公は女の子です)。マルチエンディングになっていますが、意中の娘(?)との会話を選択すれば良いだけなので、迷うことはないでしょう。
全10ステージとボリュームは控えめですが、密度が濃いのでそれほど気にはなりません。原作の雰囲気や世界観を尊重しつつ手軽に楽しめる、携帯機向けキャラゲーのある意味お手本といえるような佳作だと思います。