【本書の構成】
プロローグ
第一章 はやい・おっきい・やわらかい―または、真夏の夜の怪談
第二章 いっしょだよ―または、サーニャのサーニャによるサーニャのための章
第三章 消えたルッキーニ―または、ポケットに入りきらないお宝
インターミッション お眠さん
第四章 特攻おにぎり大作戦!―または、乙女の胃袋の大きさ
第五章 楽しかった夏の日の思い出―または、不思議の国のバルクホルン
インターミッション お眠さん パート'U
第六章 脱出航路―または、雲低く、風強し、波高し
インターミッション ワレ等、奇襲に成功セリ!
第七章 君を忘れない―または、赤いドレスとリリー・マルレーン
エピローグ
【感想】
全体的にバラエティに富んでいて、なかなか楽しく読めました。
第一章、第二章、第七章は、アニメ本編の第5話。6話、8話のノベライズとなっており、
第一章は本編のダイジェスト+その夜に起きた珍事(惨事?)を加筆したもの。
第二章は6話の本編をそのままなぞった完全なノベライズ。第七話章もアニメ本編を若干
ダイジェスト的にしたものとなっています。
第三、四、五、六はノベルオリジナルのストーリーとなっており、個人的には三角形の
おにぎりを作りたいという坂本少佐の情熱が一騒動を起こす第四章と難破船の救助へと
向かうウィチーズの活躍を描いた熱い第六章がお薦めです。(あと、第五章のバルクホルン
の洞察に富んだツッコミも良いのですが、詳しくは書けないのが残念です。)
インターミッションは、アニメ本編ではおなじみのエイラの部屋での一場面とそこに
突然の侵入者たちが現れるノベルスオリジナルのストーリーが合わさったものとなって
いました。
あと、推理小説の文庫本などでは袋とじという手法も珍しくはないのですが、本誌では
本当に表紙の口絵が袋とじになっているのには驚きました。その中身ですが、島田フミカネ
氏による幸せそうなエイラとサーニャで、人によっては袋とじということでもう少し過激な
ものを期待した方には残念な結果になるかもしれません。(いないかな?)
最後に、p207で「パンツ」の表現が見られたのでこういう部分は徹底して欲しいですね。
アクセントがもう一方の「パンツ」なのかもしれませんが、ここは「ズボン」で通した方が
良かったような気がします。