ダイエット依存症と摂食障害を「しっかりと食べて休むこと」で克服した方のブログを書籍化したものです。
私はブログ読者ではなく、閲覧履歴から薦められて手にしました。
あるレビューに文章が読みにくいとあったので心配しましたが杞憂でした。
ちょっとした造語や独特な単語の用法、顔文字があるくらいです。
(ブログ読者とのやりとり部分は本だけを手にした者には分かりにくいところがありますが)
アメリカで栄養コンサルタントの資格を取得されただけあって、最新の情報・研究結果などをわかりやすく書いてあります。
ブログ読者との質疑応答も掲載され、ご自分のダイエット依存歴から心の問題、人間関係にまで踏み込んであります。巻末にはお薦め食材やおやつのレシピもあります。
親身になって読者に語りかけるような語調が優しく、ご自分の経験から学んだことを多くの人に伝えたいという熱意が感じられます。
又、この本の情報もいつ古くなるか分からないのであくまでも参考にする程度にして、というところが現実的で謙虚です。
食事法は幕内秀夫氏、丸元淑生氏、新谷弘実氏の提唱されているものに似ていますが、決して「ルール」にしないという緩いスタンスがいいです。
ストレスをためないというのが主眼ですね。
若い子に『粗食のすすめ』を推薦しても敬遠されそうだし、『たたかわないダイエット』はヨシエの恵まれた境遇を羨んで終わりそう。『病気にならない生き方』はストイック過ぎますから。
この本の先輩ともいうべき夏目祭子氏の『ダイエットやめたらヤセちゃった』とともに学校図書館に入れるべきです。
間違ったダイエットで健康を損なう若い人が確実に減ると思います。
「カロリー」がいかにいい加減なものか、過剰な運動や食事制限がどれだけ心身を虐待するか、巷のダイエット情報がどれだけ当てにならないかがよく判ります。
現在、摂食障害で悩んでいる人、厳しいダイエットに行き詰まった人にはこちらの本がお薦めです。
夏目祭子氏の本も良いのですが、ダイエット依存症を克服してからの時間が経っているため読者との距離が感じられます。
ステップあやさんは数年前まで苦しんでいたこともあって少しずつ前進していこうね、という励ましが読んでいて心に響きます。