このアルバムがボウイの最高傑作であると断言するのに全くためらいがない。
タイトル曲と"Stay"がキラーチューンということになるのだろうが、他の曲も駄曲なし。ソリッドに仕上げられた快作だと思う。
世評ではこの後のいわゆる「ベルリン3部作」を評価する向きが多勢だが、ストレートなロックとしての楽曲の質はこちらのほうが格段に上だと思う。
「たったの6曲しか入ってないじゃないか」という鋭いツッコミが聞こえてきそうだが、これ以上の曲は不要。これ以上入れたら腹一杯で苦しいだけ。6曲だから何回も繰り返し聴くのが苦にならないし、すべての曲を集中して真剣に聴ける。
奇しくもローリング・ストーンズがこのアルバムと同時期に「ブラック・アンド・ブルー」というアルバムを発表しているが、彼らは新ギタリストのオーディションを兼ねて相当数の曲をレコーディングしているにもかかわらず、最終的には厳選された8曲しか収録していない。まさにそれとの類似性を感じる。曲が多けりゃいいってもんじゃないのだ。
世間の認知度の高いグラム期とベルリン期の狭間に咲いたあだ花。歴史的にかなり損してる感じがするが、ぜひとも78年の名作ライヴ盤「ステージ」と併せて持っていたい1枚。大スイセン盤!