もうすべてが筋書きのないドラマ。
ファンの一人として、ステイゴールドの現役時代は大きく2つにわけられるように思います。ひとつは熊沢騎手が乗って、阿寒湖特別以降なかなか勝てなくとも善戦を続ける期間。もうひとつは、武豊騎手に乗り替わって目黒記念を制し、引退レースまで駆け抜ける期間。どちらも素晴らしいのですが、僕は特に熊沢騎手とのコンビがなんとも言えないほど好きでした。
小さいのにズブい。でも根性は抜群。人気薄で何度となく突っ込んでくる。本当に凄い馬です。50戦、改めて見ても、さまざまな世代の一線級と常に対等に戦い続ける姿は本当に素晴らしいのひとこと。サイレンススズカの悲劇や、テンジンショウグンの一発など、他の馬の印象深いレースもたくさん観ることができて一石二鳥。
ラストに近づくと、あのナリタトップロードの落馬で失格となった京都大賞典。そして締めはもちろん香港ヴァーズ。「羽が生えた」とはまさにその通り。香港はラジオたんぱの方の素晴らしい臨場感溢れる実況が、さらに盛り上げます。
厩舎は奇しくもあのディープインパクトの池江師。勝ち続けるスターがいる一方、こんな個性派もいたんだと、多くの競馬ファンに知って欲しいですね。