表題は、別に内容のことに言及している訳ではない。この作品が日本では劇場スルー作品であり、日本の配給会社は日本公開に尽力しなかったという事実に関してである。
ヴァンパイア・ゾンビものの意匠を借りた純然たるロードムービーであり、俳優は素晴らしく、シナリオも飽きさせない。
内容は簡単にいうと、ヴァンパイアが増殖した世界で、安全な土地を求めて旅をするハンターとそれに助けられた青年の話。とまあ「ゾンビランド」の流れと似ていますが、明らかにテイストは異なる。ベースとなるのは青年の成長であり、人々とのコミュニケーション。「ゾンビランド」のようなオタク青年のドタバタ珍道中ではない。ゾンビオタクなルールもなければ、限度を超えたご都合主義もない。(もちろんゾンビランドも面白いですけどね)
また、キャラ各々の造詣も丁寧に描かれている。カット割も素晴らしく、各シークエンスにも殆ど無駄がない。映像は大変美しく色のコントラスト使いが大変上手な監督だなと感心してしまった。
アメリカのインディペンデント映画であり、ハリウッド製作ではないこんな映画がアメリカでは生み出されるのかと感心しきりである。そうアメリカのインディペンデントは昔から良い映画を輩出しているのであるから納得である(サスペンス系でいえば「ソウ」の一作目はまさにインディペンデント出の作品でした・・・2以降はひどい有様だが・・・)
この映画は映画ファンを楽しませる上質な作品である。かなりお勧め!
但し、断っておくことが一点ある。「バイオハザード」みたいな、ゾンビだー、銃を持てー、ヘッドショットだー、ボス出てきたー、やっつけろーみたいなノリの映画ではないです。それ系がお好きな方には物足りないでしょう。