本書では、犯行の手口が微に入り細をうがって描かれる。パケット解析ツールを使う、ルーターOSのバグを突く、ごみ箱を漁あさるといったオーソドックスな手口だけではない。著者たちは、PDA(携帯情報端末)から暗号化されたデータを盗み出す、指紋センサーをゼラチン製の偽造指で欺あざむく、監視カメラから漏れる電波をハンディ無線機で受信する、といった高等テクニックを惜しげもなく披露する。
しかし一番の魅力は、リアルな心理描写。主人公のハッカーはある企業のネットワーク管理者を名乗り、無実の企業をウィルスの発信元に仕立て、電話に出た相手を法律用語で脅す。次に相手を同情的な言葉で安心させ、システム構成を聞き出す。彼らの屈折した達成感や競争心は、実体験抜きには描けない。
(日経コンピュータ 2004/05/17 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
セキュリティ意識の薄い管理者たちへ是非!!,
By
レビュー対象商品: スティーリング・ザ・ネットワーク―いかにしてネットワークは侵入されるか (単行本)
この本は、いわゆる技術紹介本ではなく、ハッカーからみた「いかにしてネットワークに侵入するか」という観点でかかれた本です。はっきり言えば、小説です。物語はフィクションということですが、ハッカー自身のハックする目的だったり、心理状況だったりと、なぜハッカーがハッキングを行うか、と言う部分も書かれており、この点をネットワーク管理者、または経営上層部の人間が理解しない限りはセキュリティというものは存在しないのだな、と思いました。まさに、技術はさることながら、侵入される側の意識がいかに重要なものかを教えてくれる教本、といえばいいでしょうか。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
短編小説,
By
レビュー対象商品: スティーリング・ザ・ネットワーク―いかにしてネットワークは侵入されるか (単行本)
セキュリティにまつわる短編小説集です。物語はフィクションですが、登場する機器、OS、脆弱性などは全て本物。自分の知っていたもの、全く知らなかったもの、様々な脆弱性が登場します。「ネットワークを守る」ためのヒントがあちらこちらにちりばめられています。 本当は星5つと思ったのですが、一つだけ不満だったのは、ネットワークを守る側の話が少なかったことです。攻撃する側の行動を知ることは、守る上で重要なことには違いないのですが、この攻撃が守る側から見たらどんな風に見えるのか、という話がもっと出てきても良かったように思われます。一つだけ、そういった「攻める側」「守る側」で進むお話があったのですが、そういったお話がもっとあれば、この本から多くを学べる人が増える(裾野が広がる)のでは、と思いました。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
情報をいかに盗むか?どう防ぐかの物語,
By
レビュー対象商品: スティーリング・ザ・ネットワーク―いかにしてネットワークは侵入されるか (単行本)
ネットワークへ進入する人、情報を内部から盗む人、ウイルスやワームを捕まえる人、無線ネットを勝手につかう人、企業で侵入を侵入を防ぐ人・・・などを主人公とした、話が10話で構成されます。ゴミ箱をあさって侵入の糸口を得る、各種ツールで侵入経路や脆弱性を発見する、パスワードをやぶる、侵入経路をごまかす、IDSに引っかからないようには、ハニーポットに罠をしかけてワームを捕獲する・・・等、興味深い話題が多かったです。 ネットワーク(機器)、侵入ツール、ワームの動き、侵入検知ツール、各種の侵入技術、など技術的な話題が多く、全然知らないと、楽しめないかもです。 侵入のスリルや手口、そして防御は、物語とは言え、リアルなもので、ドキドキしながら読めました。お勉強として読む、というより、純粋に「物語」として、楽しめました。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
|
|