元本は1980年代の前半、アップルがマッキントッシュを発表する前に出版された本です。
最近多数出版された「スティーブ本」「アップル本」では、スティーブ・ジョブズは、超大企業となったアップルを率いて次々と革新的なデジタルガジェットを発表する天才肌の経営者として取り上げられることが多いですが、本書では、高校生からアップルを創業して雨後の筍のように起業した多数のコンピュータ・ベンチャーの間でもまれて苦しんだ時代のスティーブについて書かれており、最近出版されるものとはひと味違っているスティーブ・ジョブズ像を読むことができます。
アップル・ウォッチャーの林信行氏が解説で書かれていますが、本書は、数々のアップル本の種本的存在の本だそうです。本文で440頁と大部でかなり読み応えのある本ですが、これまで他の書で創業初期のスティーブのダメ経営者ぶりを読み知っている人にも、今の輝けるスティーブしか知らない人にも必ず楽しんで読めるスティーブ・ジョブズ本だと思います。