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25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まるで魔法のような・・・・・。,
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レビュー対象商品: スティーブ・ジョブズ II (ハードカバー)
久しぶりに寝るのも惜しんで読みたくなる本でした。 本書を読んでいるときに、昔読んだビートルズの評伝のときの感覚とまったく同じものを覚えました。それはジョブスが経営者や偉人というよりアーチストであったからだと思います。 本書を読むまでは私のジョブスの印象はイノベーティブな製品を創造する人というイメージだったのですが、Appleがリリースしたほとんどの物はほかの誰かのアイデアであって、ジョブスはその異常なまでの製品にかける情熱でそのアイデアや製品を極限の極みまで持って行くことに対して多大な功績があったことがわかります。 また、有名なキャッチフレーズ 「Think diffrent」や「Stay foolish」なども本人が考えたわけではなく、プロモーション会社やシナリオライターが考えたことというのが私にとってすごく意外でした。 それでも本書の中のジョブスが私たちをひきつけるのは普通ではありえない仕事にかける情熱が周りを巻き込んでものすごい製品を作る躍動感を感じるからだと思います。本書の中のジョブスに触れるだけでも、自分にも魔法が使えるのではないかという錯覚に陥ります。 また、2巻目は私たちの記憶に新しいことが多く、iPodやiPhoneのリリースの裏でどのようなことが行われていたのかを当時のジョブスのプレゼンを思い浮かべながら読み進められるという非常に贅沢な時間を過ごせます。ジョブスが亡くなったのは本当に残念ですが、このタイミングで本書を読めるということももしかするとジョブスの計算だったのかもしれません。 ジョブスは今世紀を代表するカリスマであることは確かであり、同じ時代に生きていたことは幸運といえますし、このような素晴らしい体験を与えてくれたことに感謝すると同時に、なくしたものの大きさを実感させてくれる本書をものすごくお勧めします。
43 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
僕のことを子どもたちに知ってほしかったんだ,
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レビュー対象商品: スティーブ・ジョブズ II (ハードカバー)
「(この本にはジョブスが気に入らないこともたくさん書かれると確認して)それは良かった。それなら社内で作った社長礼賛本みたいになる心配はないな。かっかするのは嫌だから、当分、読むのはやめておくよ。読むのは1年後くらいかな―そのころ生きていたらね」。ジョブス本人からの依頼をきっかけに書かれた伝記のII巻。ジョブスはその理由として、あまり父親らしいことをしてやれなかった子どもたちに自分のやってきたことを知って欲しいと思ったということと、死後いろいろな人が間違った内容の本を次々出すだろうからちゃんとしたものを遺したかったということを挙げていたそうだ。 この巻には、アップルへの復帰、ピクサーの成功とディズニーへの売却、そしてiMAC, iPod, iTunesストア, iPhone, アップルストア、iPod, iCloudといったイノベーションを次々と生み出した様子とその舞台裏を明らかにしている。がんとの闘いについてもページを割いている。Googleとの確執といったこともとりあげている。それから、巻頭には家族や本人の写真が収められているが、これは著者が今年の8月にジョブスに呼ばれた際に選んだものだ。 このII巻で扱っている範囲は比較的時代が新しく、アップルの絶頂期に重なる。よって、元々ジョブスやアップルに関心のある人にとっては既に知っていることも多く出てくる。しかし、それでもさすがにジョブスの全面協力で作られているだけに、かなり詳しい。iPhnoe4のトラブルやストックオプションをはじめとした過去の報道の中には実態より騒がれすぎのものもあったことを説明しているところもある。また、ジョブスと関係者の間で証言が食い違っていて事実関係の特定が難しいことについては、両者の主張を併記する対応をとって書かれている。終章ではジョブスの業績を簡単に総括しており、彼の発明品を列挙したいちばん最後に、アップルという会社を挙げ、アップルこそがジョブスの最高・最大の作品だったと本人も考えていたとしている。 本人はもちろん、一緒に仕事をしてきた関係者やIT業界の有名人たちや家族やなど大変多くの人たちに丁寧に取材して書き上げられている。スティーブ・ジョブスについての本はたくさん溢れているが、やはりこの本はそれらの中でも別格の存在といえる。
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
スティーブ・ジョブス自身が、スティーブ・ジョブスであることの犠牲者だったと言ったら それは言い過ぎか?,
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レビュー対象商品: スティーブ・ジョブズ II (ハードカバー)
下巻の白眉は424ページからの「最後にもうひとつ」であると僕は思う。ここに紹介されているスティーブ・ジョブスの言葉は読んでいて驚愕するしかない。まず、彼はお金儲けと会社経営を厳密に分けている。大半の人にとっては会社経営を通じてお金儲けを狙うということなのだろうが、スティーブ・ジョブスの考え方はそれをいとも簡単に否定している。これは例えば芸術家がお金儲けと作品を厳密に分けているであろう点とほぼ重なって見える。その意味でスティーブ・ジョブスを動かしていた動機は芸術家のそれに極めて近い点が窺わせるものがある。 スティーブ・ジョブス以外のアントレプレナーも当初段階では芸術家に近い精神を持つ方も多いと僕は想像する。但し、事業化していき、例えばIPOでもするような中で、株価や時価総額といった「数字」で価値を評価してしまいがちなのであろう。数字は確かに目に見えるものであるし、透明性もあるので使いやすいことは確かだ。但し、それはあくまで価値を測る一つの物差しに過ぎない。一つの物差しに拘り、絡めとられてしまうとしたら、既に「価値」そのものを見逃してしまうだろう。スティーブ・ジョブスが自由だったとしたら、彼は数字という物差しには囚われなかったからだと僕は読んだ。 次に「クリエイティブであること」が如何に「残酷さを要求するか」という点が良く分かった。 本書を読む限りスティーブ・ジョブスという方は残酷な方だったのだと思う。それは彼自身がそう言っている。なぜ残酷でなくてはならなかったのかという点もはっきり書き込まれている。「お粗末なものはお粗末だと面と向かって言うだけだ」と彼は言うが、そんなことは凡庸な僕らには到底出来ない。また到底できないからこそ凡庸なのだとも言えるのだろう。 「クリエイティブであること」がいかにスティーブ・ジョブス自身に負担だったのかを読むことも本書の一つの読み方であると僕は思う。スティーブ・ジョブス自身が、スティーブ・ジョブスであることの犠牲者だったと言ったら、いささか言い過ぎなのだろうか。
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