「人を動かす神」「神の交渉力」と購入し、またまた本書を読んでしまった。まぁ読みやすい文章である。前2作は「iCon」の焼き直しだったが、よくまとまっていたので、本書にも挑戦したという感じ。
アップルへのジョブズ復帰を「策略」とだけ考えることには疑問を持ちますが、復帰を促した前CEOアメリオ著「アップル薄氷の500日」が参考になるでしょう。アメリオはジョブズの性格的な多面性に足をすくわれた意味合いのことを書いています。アメリオが可哀そうなのは、CEOを追われただけでなく、約束の退職金などを全額もらっていないこと。さんざん書いてます。当時のアップルとしては払い切れなかったのでしょうが、業績好調になってから払ってあげたのかしら、と邪推してしまう。
ただし、CEO復帰はジョブズ自身かなり悩んだし、友人にも相談しているようです。
ゼロックスの前身ハロルド社のコピー機、富士フイルムの岡崎文次さんの日本初大型コンピューター開発は自分には未知でプロジェクトXでした。本書と前2作との違いは、アップルの躍進を過去の時代の他社の技術開発、マーケティングと比較しているところかな。テーマ毎にある太字体の格言、故事成語、逸話は私は結構気に入ってます。
本の薄さの割りには、目次が一杯なので、内容が浅くなってしまうのは仕方ないでしようか。
ピクサーでのホワイトボード事件は、前作とは話しが大分変わっていますが、新事実なのか?毎年1ドルの報酬は事実でしょうが、赤字を脱したら成功報酬とストックオプションが支払われる契約であることも付け加えておきます。でもこれらはジョブズ氏の仕事の成果からしたら本質的なことではありません、些細な事です。
ジョブズ氏の膵臓ガンからの完全復活を願ってます。