Unknown Pleasures, Closerといったアルバムを世に出したJoy Divisionが身辺整理というべき行動で出したアルバムと見受けられるのが本作である。実は、本作のLive音源に関して言えば、表Joy Divisionと言って良い。既発のアルバムがワルシャワ時代の音楽を封印した形でプロデューサー主導で作られた事実、ならびにそれに対して多くのメンバーが不満に思っていた事というものが、(表)Joy Divisionと言えるだろうが、メンバーの本心を貫くと、Unknown Pleasures, Closerは(裏)Joy Divisionであり、Liveサイドこそ(表)Joy Divisionと言える。よって、その音楽はより暗く、音もより硬質となっている事に気づく事ができるであろう。この後、BBCライブを収録したBest Ofが発売されているが、内容としては本作に追従した作りとなっていると考えて良い。
Joy Divisionに関しては全てデラックスエディションとして入手でき、それぞれが貴重な音源をDisk2に収録している。そういう意味、ポストパンクからニューウェーブに至る間で、ほんの一瞬だけ恒星のように輝いた彼らの奇跡を今だからこそ見直すべきだと思う。